第2719話 100数えると…

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187 :1/5:2012/03/23(金) 22:11:16.18 ID:ZAoajxAh0
小学校低学年の時の話
その日は、父が出張、母も用事で出かけていたため、兄と二人で留守番していた。
晩御飯は近所に住むI君のお母さんが持ってきてくれることになっていた。
6時頃になると晩御飯が待ち遠しく、兄に「I君のお母さん。まだ来ないかな?」
と何度も聞く私。

188 :2/5:2012/03/23(金) 22:13:19.50 ID:ZAoajxAh0
そしたら兄が「よし。100数えよう。そしたらI君のお母さんが来るよ」と言い、
嘘とわかっていたが何となく面白そうだったので数えることにした。
私「いーち、にー、」
兄「今、I君のお母さんが家を出た」
私「はーち、きゅーう、」
兄「I君のお母さんがタバコ屋の角を曲がって大通りに出た」
私「二十五、二十六」
兄「八百屋の前を歩いている」

189 :3/5:2012/03/23(金) 22:15:20.13 ID:ZAoajxAh0
私「三十九、四十」
兄「銀行の前を今通り過ぎた」
私「六十一、六十二」
兄「お茶屋さんの角を曲がった」
私「八十一、八十二」
兄「四つ角を曲がって家に向かってる!」
私「八十九、九十」
兄「家まであと少し」

190 :4/5:2012/03/23(金) 22:17:28.10 ID:ZAoajxAh0
私「九十五、九十六」
兄「今、玄関の前!」
私「九十九」
兄「引き戸に手を掛けた!」
私「ひゃーく!」
その瞬間ガラガラと引き戸が開く音がして、こんなことってあるんだね!と
兄と話しながら玄関に向かった。

191 :5/5:2012/03/23(金) 22:19:37.50 ID:ZAoajxAh0
ところが玄関には誰もいない。それどころか鍵がかかっていたので引き戸が
開くはずがない。私はわんわん泣き、兄と布団の中でぶるぶる震えていた。

結局I君のお母さんが来たのはそれから随分経った午後7時過ぎだったと記憶
している。その家には今も両親が住んでいるが、不思議なことが起きたのは
その一度きり。あれはいったい何だったんだろう。

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『第2719話 100数えると…』へのコメント

  1. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/03/26(月) 11:48:40 ID:53e365f7c

    兄の生霊じゃないか?
    自宅までの道のりを想像してるうちに、無意識に飛ばしてたんだよきっと

  2. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/03/26(月) 19:51:44 ID:38bd42699

    なんか別のもん呼んだんじゃない?

    なんかこっくりさん的な

  3. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/03/27(火) 09:38:46 ID:f173ccee5

    ごめん、これ別の実話怪談集かなにかで読んだことがあるよ。あっちでは、子供二人で留守番してて、来る予定だったのは近所のお姉さんだったような。「竜の柩」の作家さんのエッセイ集だったかな。「黄昏奇譚」…だったかな。あれ買ったはずだけど、どこやったっけ。

  4. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/03/27(火) 15:51:13 ID:eae2223b0

    ひさしぶりにぞわっとした
    本に載ってた話のパクリなら完成度の高さにも納得がいくわ

  5. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/03/27(火) 18:20:24 ID:321de3c44

    全てに共通する訳じゃないけど、たいてい「あれは一体〜…」とか投げやりな終わり方の話って、作り話が多いよね。

  6. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/03/30(金) 03:50:56 ID:000d2a834

    盗作だめ(・A・)

  7. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/04/03(火) 15:57:54 ID:209a1aef5

    本を片手に、設定が丸かぶりしないようにいじってる感がありありすぎる。

  8. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/04/08(日) 19:21:58 ID:6c77794a7

    「無人になった時の自分の家の中を”あの部屋はどうか””廊下はどうか”と時間をかけて細かく思い浮かべていくと、無人という想定なのになぜか”見知らぬ人がいる”とどうしても思えるところが浮かんでくることがある。そこには本当に”いる”のだ」…という、ネットでも見かける怪談話があるけど、実行して怖いものを思い浮かべてしまった人は多いのではないか。
    この記事を読んだとき、この話を思い出した。なんだかこの話のちょうど逆のような話だな、と。

    「100数えよう。そしたらI君のお母さんが来るよ」という妙な遊びを、お兄さんはどこから思いついたんだろう。ひょっとしたら「幽霊を呼ぶ遊び」をどこかから聞き、「お母さんが帰ってくるおまじない」にアレンジして提案したのではないか、などと想像する。となると、似たような体験が重複することもありえなくは…(擁護としてはちょっとムリっぽいかな)

  9. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/04/14(土) 17:25:08 ID:d5874a76c

    何となくだけど、盗作ではなくて本当に起こったことじゃないかなあ。
    実話怪談集の話はたまたま似たような話がかぶっただけだと思うぞ。

  10. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/04/19(木) 02:06:09 ID:485a2f94b

    他のまとめサイトで元ネタの引用見たけど、
    アウトと思った。
    話の流れや受ける印象が同じすぎる。

  11. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/10/22(月) 19:06:20 ID:febb20159

    あれは一体なんだったのか。
    この手の方が信憑性はあると思うけどね。
    殊更に因果関係並べ立てたりする方が不自然。
    俺が経験した少ない怪異も、全て因果関係なんて無かった。ただ、起きただけ。
    そして何より、これはエニグマだ。
    エニグマの体験談なんて、あれは一体のオンパレードだよ。それが主旨みたいなもんだし。
    煽りではなく、あなたには洒落怖が合ってると思う。

  12. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2015/03/02(月) 19:58:41 ID:7f72987eb

    単にこの兄弟のwktk波動をキャッチしたなにかがウキウキでやってきただけかもしれないじゃんww
    ちょうど100で玄関開けたのに怖がられて肩を落として元いた場所に帰ったと予想

  13. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2015/09/16(水) 13:17:37 ID:e770f1713

    開けなきゃいけない空気読んだのに・・ショボーン・・