第2698話 ゲーセンの夢

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
611 :本当にあった怖い名無し:2012/03/04(日) 15:39:36.50 ID:ghCAetaz0
オカルトか微妙ですが私は物心ついた頃から、中学生まで年に1、2回同じ夢を見ていたんです。
その夢の内容は、どこかのビルに入って出て行くという夢です。
入る時は裏口みたいなドアから入り、通路を抜けてさらにドアを開けるとゲーセンになってます。内容はそれだけなんですが、何回も見たのではっきり覚えていました。

613 :611続き:2012/03/04(日) 15:54:10.15 ID:ghCAetaz0
今から数年前の話です。私は高校を卒業して車の免許を取り、母と練習を兼ねて遠くまでドライブに行ったんです。
信号待ちをしている時に、ふと手前左側に夢で見たビルと全く同じビルがあったんです。
「あっ!あのゲーセン!」
私は思わず声に出してしまいました。
「え?ゲーセンって?」
私はビルの方を指差し、興奮して言いました
615 :611続き:2012/03/04(日) 16:04:21.82 ID:ghCAetaz0
「ほら、あのゲーセン!夢で見たんだよ!」
母は首をかしげていました。
「ゲーセンのようには見えないけど?」
私は信号が青になると左にウインカーを出し、そのビルの駐車場に車を停めました。
よくよく見ると、ビルの1階には消費者金融の看板が。
エレベーターの横の案内にもゲーセンはありません。
616 :611続き:2012/03/04(日) 16:06:28.16 ID:ghCAetaz0
外観は全く一緒なのに、中身は違う。何だかすごくモヤモヤしました。
「違う、この入り口じゃないんだよ。たしか裏口から入るとゲーセンがあるの!」
ビルの後ろ側に行くと、やっぱりありました。夢で見たのと全く同じ。
興奮していたので、勝手にドアノブを回してしまいましたが、
カギがかかっていて開きませんでした。
617 :611続き:2012/03/04(日) 16:09:44.79 ID:ghCAetaz0
母が不思議な顔をして見ていたので、車に戻って説明しました。
「昔ゲーセンがあって、つぶれちゃったのかもしれないね。」
「でもゲーセンがあっても、そんな小さな時に連れて行った覚えはないけど。」
「もしかしたらお父さんがこっそり連れて行ったのかも」
家に帰ってすぐに父に話しました。
618 :611最後:2012/03/04(日) 16:15:51.56 ID:ghCAetaz0
すると、父は何か思い出したように言いました。
「あーあのビルかぁ、たしかに古いゲーセンがあったよ。俺が大学生の頃に半年ぐらいバイトしてたんだ。
全然客もいないし、つぶれちゃったよ。だけどお前が産まれるずっと前の話だぞ?」もうその夢も見ることはなくなりましたが、明らかに私の記憶ではなく父の記憶でした。
本当に不思議です。
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク

『第2698話 ゲーセンの夢』へのコメント

  1. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/03/05(月) 15:50:13 ID:82a1df4d7

    遺伝子が覚えてたのか…すごいな

  2. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/03/06(火) 00:05:58 ID:dc331f9ca

    子供って、親になるひとの背後に何年かついてまわることがあるらしいから、そのときの記憶じゃない?

  3. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/03/06(火) 10:24:44 ID:c7bcd353d

    父親が学生の頃にゲーセンでアルバイトしていたような時代になったか。今さらだが。

  4. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/03/10(土) 01:00:58 ID:c47509dd0

    裏口から入ってたのもアルバイト中のお父さんの行動だろうし・・・なんかすごい!

  5. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/06/03(日) 00:43:41 ID:81a22ac76

    おかんのお腹からおかんと同じもの見てたという話はけっこう見たけど
    おとんは初めて見た。
    遺伝子すげえ。

  6. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2015/11/02(月) 03:49:03 ID:2e77ef3f8

    父親の遺伝子の記憶だとしても凄いし、産まれる前の父親に引っ付いてた記憶でも凄いよね。