第3466話 畳の間

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675名無しさん@おーぷん :2016/05/05(木)14:28:10 ID:Ue8 ×
そこまで怖くないんだけど、1つ

子供のころ家の掃除をしていたときの話。俺は畳の間って呼んでるんだけど、いつも自分は掃除しない部屋があった。
広くて面倒くさかったってのもあるけど、何よりなんとなく怖いっていうのが勝ってた。
でも、その日だけはあの部屋を掃除しなくちゃみたいな気持ちになって、掃除した。こうやって拭いてると色々忘れられるよなドヤァ って思いながら畳を雑巾で乾拭きしてた。
そうしていると、小さな押し入れ(?)が目に入った。普通は閉まっているはずの扉が少し開いている。
ああ、ここは閉めとかなきゃな~って思って近づくと、隙間から何か見えた。
何なのか気になって少し開けて中を覗いたら、それはあった。刀だ。
白鞘に納められた日本刀がひっそりと入っていたんだ。
刀が醸し出す雰囲気に子供心に見てはいけないものを見たような気がして、すぐに閉めてその部屋から出た。
夜になって家族と夕食をとっているときに、俺は刀の話をした。
それまで和やかに話していた家の大人たちが、すっと波が引くように静かになったのを覚えている。
そして、「あまりその話をすると、刀に魅入られるからやめとけ」って言われた。
それ以来、刀の話を持ち出すと睨まれるんだが、あの刀には何かあったのだろうか。
まぁ、俺は刀のことが気になって気になって仕方がないから、もう魅入られているのかもしれない。

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『第3466話 畳の間』へのコメント

  1. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2016/05/09(月) 18:41:40 ID:320d29036

    「話するな」とか「放っとけ」みたいに言う人はどういうつもりなのかね
    そんなこと言われたら普通気になる。ワザとやってるとしか思えないわ