第363話 腕(2)

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365 :あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] :04/07/05 00:10 ID:ExaEcFiW
ずっと封印してた話。誰にも言ったことがなかった。
もう時効ってことで書いちゃいます。

俺が高二の頃、家中留守で、部屋でくつろいでいた時。
漫画とか読みながらゆっくりしていると、隣の姉の部屋からゴトゴト音が聞こえた。
「なんだろう?」とは思ったけど、触らぬ神に祟り無しってことで、あえて詮索せずにいた。
そのまま漫画を読む事数十分。
またも姉の部屋から、今度はドン!と何かが床に落ちる音。
流石にちょっとやばいかもとか思い出してきて、漫画から目を離して扉を凝視していた。
俺の部屋は基本的に開けっ放しなので、そこから姉の部屋の扉が見える。
何か動きは無いかと待ち構えていると、微妙に姉の部屋の扉が開いた。
ギィ・・・みたいな。
そのときはっきり見た。
俺のすね当りの高さの腕が、扉を押し開けるところを。

366 :あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] :04/07/05 00:20 ID:ExaEcFiW
正直、心臓は鳴り止まないし、逃げ出したいとも思った。
けど、好奇心のほうが勝っていたのか、そのまま俺は座ったまま扉を見ていた。
姉の部屋のヤツは、そのまま動きを見せない。
物凄く時間が長く感じられて痺れを切らし、俺は思い切って声をかけてしまった。
  「誰かいるのか?!」
と俺が声をかけたのとほぼ同時で、腕はもう少し扉を開けた。
が、俺の声にびっくりしてか、腕は一瞬で部屋の中に引っ込んでしまった。
またも沈黙が訪れる。
多少気分にも余裕が出てきた俺は、正体を確かめてやろうと立ち上がろうとしたその時、
姉の部屋の扉がバーン!と物凄い音を立てながら開いたと思ったら、
途中でピタッ、と止まって再びバーン!と凄い音を立てて閉まった。
俺は、誰かが帰ってくるまで身動き一つ取れなかった。

その後、姉の部屋を見せてもらったけど、特に怪しい奴はいなかったです。
あれはなんだったのかなぁ・・・

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『第363話 腕(2)』へのコメント

  1. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2009/03/21(土) 22:41:00 ID:32f96d94b

    姉の彼氏がこっそり来てたんだな

  2. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2009/09/16(水) 13:39:00 ID:1d6924731

    ホラ、『右手が恋人』とか言うじゃない。男の場合だけどw

  3. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2009/09/16(水) 14:37:00 ID:3d244e2c8

    コワー!人って本当に怖いと言えないんですよね。言ったら何か起こりそうで。

  4. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2009/09/17(木) 00:40:00 ID:6ce8f04cf

    いやー私だったら好奇心より恐怖が勝る!

  5. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2009/10/21(水) 12:32:00 ID:70d07d408

    腕の焦りっぷりがかわいいなw実際に遭遇したら洒落にならんだろうが

  6. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/03/02(水) 19:51:52 ID:67771e3c0

    冷静に考えたらみんな臆病すぎやしないか?

  7. 名前:名無し 投稿日:2011/04/12(火) 20:15:28 ID:4ca3f0fc2

    いやあびっくりするよこれは。