第1923話 軽やかな親子

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947 :本当にあった怖い名無し[sage] :2010/08/05(木) 15:53:43 ID:eSZzvnib0
俺は幽霊とか信じてないんだが、一つだけ不可解な出来事がある。
つい2,3か月前の話なんだが。
昼に母と弟(弟は2つ違いで中3.)と外食した(車で)。
家に帰る途中、たまたま小さい病院の前を通った。
その時、病院の前を小さい子供(たぶん小学校低学年ぐらい)が笑いながら走っていた。
その後ろを大人(たぶん父親)が笑いながら追いかけていた。
その父親の笑顔と走り方が今でも印象に残ってる。
(なんか大股でめっちゃゆっくり走ってる感じ。軽やかな感じっていうのかな?)
いかにも幸せそうで俺はなんか和んだ。
そんな束の間、母と弟が「あ!」と言った。
二人が言うにはあの父と子供が、弟の同級生の父親と弟らしいのだ。
「あら、○○クンのお父さん元気になってよかったわ」
的なことを母が言った。
母曰く彼の父親は病気にかかっていてずっと入院していたそうだ。
俺はへー、良かったじゃん、てさらに和んだ。
その後家に着いた。
そんで俺は自分の部屋に戻って宿題をしていた。
しばらくして夕食を食べに居間に行った。
居間に行くと、母が奇妙なことを言ってきた。
948 :本当にあった怖い名無し[sage] :2010/08/05(木) 15:55:04 ID:eSZzvnib0
今朝、○○クンの父親が息を引き取ったというのだ。
弟がクラスの会長ということで先生から電話があったらしい。
え?俺は複雑な気持ちになった。
俺たちが父親を見たのは昼、亡くなったのは今朝。
明らかにおかしい。
てかそもそもあんな元気に走れるはずない。
見間違いじゃないかと母と弟に聞いたが、間違いないという。
母は最初は不思議がってたがそれ以上は何も言わなかった。
弟も特に何も言わない。
それどころか弟に限っては全く不思議がっていなかった。
でも見間違いじゃないかと聞いても間違いないと言い張った。
俺はそういうのは信じてなかったが、二人のあの反応にビビった。
あれが幽霊だなんて考えられなかった。
どう見たって、生きている人間だった。
なんせそれを三人がハッキリ見ている。
しかも対称(幽霊?)は二人もいる。
そっくりさんにしても、一度に二人も見ることはそうない。
二人が玄関の自動ドアに入ってくとこまで俺は見ている。
もし父親だけが幽霊だったとしても、父を失った子供があんなに嬉しそうにするか?
今でも理解に苦しむ。
あれはいったい何だったんだ?
955 :本当にあった怖い名無し[sage] :2010/08/05(木) 21:31:31 ID:eSZzvnib0
ごめん、説明不足だった。
同級生の弟は生きてるよ。
ただ、あの場所の出来事はさすがに尋ねられないと弟が言ってた。
確かに不謹慎だと思う。
それと父親は死ぬ前に、一時退院していたらしい。
そんである日の早朝に、倒れて病院に搬送されたと聞いた。
しかも搬送されたのは俺が見た病院と一緒だったらしい。
ちなみに小さい病院とはいっても、大学病院とか県立とかじゃないって意味で、
結構大きい地方病院やよ。
正直、あれが幻だったかどうかは俺にはわからん。
けど、こないだ同級生の親が死んだのだけは紛れもない事実。
だから、この話はちょっと抵抗があった。
でも俺は皆の考えを聞いてみたくて書いてみた。
957 :本当にあった怖い名無し[sage] :2010/08/05(木) 22:15:03 ID:eSZzvnib0
>>956
同級生の父親は俺の父親の同級生。
母は父と中学の時から付き合ってたらしくて、
母もその親のことを知ってる。
あと、自分は田舎に住んでるから、近所づきあいが深い。
それと弟がよく同級生と遊んでた。
確かに俺は顔を知らんかったけど、弟と親はよく知ってた。
959 :本当にあった怖い名無し[sage] :2010/08/05(木) 23:30:43 ID:eSZzvnib0
そういえば今思い出したんだけど、
同級生の父親はかなり背が低かったらしい。
母が同級生はでかいのに父親は背が低いって言ってた。
確かに俺が見たその父親も大人の男性にしてはかなり小柄だった。
意外に重要な点だったかもしれないから一応書いといた。
963 :本当にあった怖い名無し[sage] :2010/08/06(金) 00:49:19 ID:J2q2wQjg0
>>962
そーゆーわけじゃないけど・・・なんていえばいいのかな。
俺はこの現象を否定したいんだけど、あまりにも情報があって、
信じないわけにはいかないような状況にあるわけ。
確かに俺の親と弟はあれが幽霊とは断言していない。
でも明らかに矛盾点がある。
これがすごく不可解な所なんだ。
966 :本当にあった怖い名無し[sage] :2010/08/06(金) 01:16:43 ID:J2q2wQjg0
俺が見たときにはもうすでに死んでたって書いたとおもうけど。
幽体離脱って生きてる人間からじゃなかったっけ?
976 :本当にあった怖い名無し[sage] :2010/08/06(金) 15:20:23 ID:J2q2wQjg0
>>968
今日朝聞いてきたんだけど、俺の母はバリバリの幽霊肯定派らしい。
だから、ああいうこともあるんだと思って納得したと言ってた。
それと、なんで二人の見間違いにしてはおかしいと思ったのかと言うと、
病院の前を通った時は、前の信号が赤でめっちゃゆっくり走ってた(俺らが)。
病院の玄関はいくつかある。
俺が見たのは、道路に面した方の玄関の1つ。
道路に面してはいても表玄関じゃなくて裏玄関みたいなもの。
玄関の前はすぐ道路、車が1台止まれるぐらいのスペースと歩道があった。
その狭い道を親と子は結構ゆっくり走ってた。
つまり俺らの真横をゆっくりと走っていったわけ。
そんで俺らもゆっくり走ってた。
俺の弟と親はめっちゃ視力が良い。
だからかなりはっきりと見てたわけ。
で、さっき聞いたんだけど、
その父親はもともと足が少し悪かったらしい。
だからあんな走り方をしてたんじゃないかって言ってた。
それに加えてその他の類似点があるから、
信ぜざるを得ないような状況になったわけ。
体型以外の結構重要な点を書いてなかった、ごめん。
あ、ちなみになんで病院について結構知ってるのかというと、
俺の町では一番でかい病院で有名だから。
979 :本当にあった怖い名無し[sage] :2010/08/06(金) 17:32:33 ID:J2q2wQjg0
>>977
うーん、まあこじつけに見えるかあ・・・。
確かにそう見えても仕方ないと思う。
めっちゃ視力がいいというのは視力1.0から1.2ぐらいのこと。
あと足が悪いからゆっくり走ったんじゃなくって、
足が悪いからああいうフォームで走ったっていう意味。
ちょっと大げさにみえたかもしれん、ごめん。
ただ、参考になると思って事実を書いただけです。
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『第1923話 軽やかな親子』へのコメント

  1. 名前:モアイ 投稿日:2010/08/06(金) 20:57:00 ID:923a48620

    確かにな・・・これなら信じたくなくても否定しきれんな。実に不可解だな。

  2. 名前:紅猫 投稿日:2010/08/06(金) 21:02:00 ID:8f39c216f

    なかなか深い話だな こーゆーの話は好きだ。

  3. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/08/08(日) 05:47:00 ID:a507ea8ab

    話主の不安な気持ちがよく判る。実は弟と母って結構見える人なんじゃね?

  4. 名前:ドラ 投稿日:2010/08/09(月) 19:18:00 ID:99e3e15d1

    ちょっと後半読むのだれた

  5. 名前:名無し 投稿日:2010/10/15(金) 07:14:11 ID:70d40e2b5

    見た人間にしか解らない不可解さ

  6. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/07/22(日) 22:06:47 ID:2145ac6d8

    弟の同級生のお父さんが亡くなってやっと小さい次男坊と軽やかに走り回れたよって話でいいんだよね?

  7. 名前: 投稿日:2014/09/13(土) 02:44:08 ID:05edd3df4

    弟の同級生の父の双子(或いは三つ子以上)とその息子が最後の別れに病院を訪れた際、
    院内で騒がぬ様表で遊んでいた・・とか?