第176話 住宅地

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538 :あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] :02/10/22 01:54
小学生のときの思い出です。
学校から自転車の乗車許可がでたばかりの頃、すっかりうれしくなった私は友達と
あてもなく自転車を走らせていました。
いつだったか、私たちは見知らぬ住宅地に入っていました。小さな住宅地で、一軒
の家の前にジュースの自販機が設置してありました。
私の家は、小さな商店街で自営業を営んでいたので、当時の私にはこのような住宅
地は憧れでした。
しばらくして、もう一度そこを訪れたくなった私は自転車をこぎ出しましたが、ど
うしてもその住宅地にはたどりつけませんでした。あくる日、学校が終って今一度
そこを見つけようとしましたが、やはり見つからず、友達にそこの場所を聞いたと
ころ、友達は「そんな場所には行かなかったし、知らない」と答えました。
不思議に思いながらも、諦めかけていたとき、地元の高校の文化祭に遊びに行く途
中、そこは突然目の前に現れました。そのときは「ああ、此処だったんだ」と妙に
納得した記憶があります。
私は嬉しくなり、かなりの時間、その住宅地を走り回りました。
しかし、後日そこを訪れようとしたとき、その場所はやはり見つかりませんでした。
もちろん、何回もそこに行こうと試みましたが、とうとう行けず終いに終わりまし
た。
思えば、住宅地なのに人っ子一人見なかった気がします。
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『第176話 住宅地』へのコメント

  1. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/06/21(土) 12:18:00 ID:f11e3fb37

    こういうの大好きだ

  2. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2008/07/24(木) 05:14:00 ID:48e3a5361

    さくらももこも同じような話書いてたよ@実話で

  3. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/01(金) 09:52:48 ID:ff29f592e

    プログラムなのかな

  4. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2015/08/31(月) 17:55:03 ID:ce1b25be0

    方向音痴の自分にはごく普通の話…

  5. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2017/07/19(水) 21:23:52 ID:3a1b84d55

    そっか方向音痴だったんや。