第1427話 親父の声

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561 :本当にあった怖い名無し[sage] :2009/05/07(木) 19:51:12 ID:xLoaO3zw0
流れを読まずに投下します。

風呂の無い家に住んでた高校の頃の話。
親父が22時頃、一人で近所の銭湯へ出かけて行った。
銭湯は国道を挟んで反対側にあり、国道には歩道橋が掛かってる。
距離は直線で50m無いくらいのトコ。
だから家を出て銭湯に着くまで、
どこを歩いてても俺の部屋の窓から姿が見える。

親父が出て10~15分した頃、自室でテレビを見てたら外から声が。
デカイ声で『お~い○○(俺の名前)!』って。
明らかに親父の声だった。 が、窓を開けると親父の姿は無い。
人通りはあったけど、声の主らしき人も見当たらなかった。

??と思いながらも窓を閉め、またテレビを見ていたが、
25時過ぎには寝てしまった。
ちなみに親父は銭湯行ったまま飲みに行ってしまう事が多く、
その日も俺が寝るまで帰って来なかった。

夜中3時頃、母親が俺のところに来て『○○(俺の名前)、
お父さんがアンタの事呼んでない…?』と。

窓を開けて良く見ると、歩道橋の銭湯側、階段下部に親父が倒れてる。
酔って脚を滑らし転げ落ちたらしい。
んで、動けないから俺の名前を叫んでたとの事。
頭切ってて、結局救急車で運ばれたんだけど。

ケガする数時間前に聞いたあの声はなんだったんだろう?と、ふと思い出した。
親父はもう他界してるので、今となっては謎のまま。。

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『第1427話 親父の声』へのコメント

  1. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/07/26(月) 02:12:00 ID:cfb1453b0

    こういう話って耳袋っぽいね。新耳袋じゃないオリジナルの方。

  2. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/08/26(月) 18:08:00 ID:6d29cf0f7

    父ちゃん・・・亡くなったのか・・・(´;ω;`)

  3. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/09/14(土) 13:06:44 ID:5a6415c5d

    文章の雰囲気からして、この時の怪我で亡くなった訳じゃなさそうだが?