- 364 :田での出来事 :03/04/11 05:41
- 最初に、何歳の頃かも忘れてしまった、幼い日の出来事から・・・
山や田んぼには、神様が住んでいると言う話を聞いた事がありますか?
私の生まれた町では、お百姓さん達からそんな話を聞かされて育ちました。ある日、私は幼馴染A君と、彼の家の近所の神社の裏手の田んぼのあぜで、2人で遊んでいました。
親からは「明るいうちに、帰っておいで」と、きつく言われてはいましたが、
楽しい時間はあっという間にすぎ、あたりが薄暗くなってきてしまった時、それは起こりました。
苗の植えられている田の水面が鏡のように調い輝いて、その中では、怒り心配している私とA君の母親と、
近所に住んでいる同級生の母親が映っていたのです。3人の母親の会話まで聞こえた記憶があります。
早く帰らないと酷く怒られると思った我々は、急いでA君の家の前まで駆けて行きました。
そこには、水面に映ったのと同じ服装、構図の母親たちの姿がありましたが、なぜか不思議には思いませんでした。 - 365 :田での出来事 :03/04/11 05:41
- その後か先かは忘れましたが、田んぼに石を投げ込む遊びをした事があります。
まだ苗の植わっていない田んぼは見晴らしが良く、大きな石を投げ込むと爆発するように泥と水飛沫を上げる事から、爆弾投げと呼ばれていました。
その年、私の家の前の田は「神田」(その田の収穫から、神社に一束の稲穂をお供えする)となっており、お神酒と、注連縄で飾られていました。
私たちは、いつもの年のように、大きな掴み易い丸めの石を選んで投げ込む事にしました。まるで注連縄がプロレスのリングのようで、
幼い心に特別な思いを抱かせたのでしょうか?私は、石垣に隠しておいた、模様の入ったお気に入りの宝物の石を投げる事にしました。
石の大きさは、多分大人の握りこぶし位だったのではないでしょうか。私は一番乗りで石を投げ、石は放物線を描いて水面へ。
大きな水飛沫が上がった時、私は頭に強い衝撃を受けて、意識を失いました。
目が覚めると、そこには母と、友人達。そして近所の医院のお爺ちゃん先生が覗き込んでいました。
「この石が頭にぶつかったんだよ」と聞かされて、先生が見せてくれた石は、確かに自分が投げ込んだはずの宝物の石だったのです。
周りにその事を訴えると、皆、急に押し黙り、その後両親に連れられて神社と田んぼに、お供えをしに行った記憶があります。
スポンサーリンク
『第270話 神田』へのコメント
-
-
名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/05/04(水) 05:50:29 ID:588f4afe6
こんなことしたらバチ当たるぞ!と昔よく言われたもんだけど、こんな分かりやすい例があるとは
-
名前: 投稿日:2012/03/18(日) 13:36:38 ID:87819f31c
ピンポン玉で遊んでたら神棚に玉が当たってしまったことがある、その数秒後小指を椅子にぶつけた。
神罰って即効で帰ってくるよね、ほとんどカウンター。 -
名前:あさ 投稿日:2012/04/08(日) 06:44:10 ID:3dad20c33
へー。神罰かー。いい子でいよう。
-
名前:名無しの 投稿日:2014/06/14(土) 08:42:43 ID:d33ff147b
「神罰を受けたもの」として迫害されるような事がなくてよかったね。
-
名前:名無し 投稿日:2017/07/22(土) 13:14:39 ID:79013529a
天に唾するってやつだな。
唾が自分に返ってくる自業自得な戒め。
唾はツバ、ツバが自分に戻ってバツを受ける。
日本語って良く出来てると思うよ。 -
名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2017/07/22(土) 17:52:40 ID:4f7d6fbad
↑神田を汚すのが目的で石投げこんだんじゃないんだろ?その喩えはこの場合不適だと思うが
-
名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2017/07/25(火) 00:58:36 ID:bcb51c952
つったって、注連縄飾られてる田んぼを選んで石投げ込んでるんだから、多少なりとも悪戯心はあったでしょうよ
-
名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2017/07/26(水) 22:16:26 ID:37597e409
悪戯して罰が当たるのを評して「天に唾す」というのが牽強付会だっていうの
神罰怖っ!無事で良かったね。