帰宅後夕飯食べて自室で本読んでたら携帯が鳴った。
知らない番号だったが、基本電話には出るようにしてるのでその時もなにも考えずに出てみた。
もしもし。
と呼び掛けるも、向こうからは何も聞こえない。
とても静かな場所からかけてるらしい事だけは解るが相手からの声は聞こえない。
何度か呼び掛けて、応答が無いから切ろうとしたとき
『寒い…凄く寒い…』
とそこそこ年齢を感じさせる声が聞こえた。
どうしたんですか?と言うかどちら様ですか?
と訊いても、
『寒いんだ…』
と震えた声が返ってくるだけ。
因みに季節は夏で猛暑の年だった。
そのうち電話が切れた。
悪戯だろうとは思ったが、基本仲の良い数人の友人にしか番号教えてない時代だったので、万が一助けを求めてる人が間違い電話をかけたのかもしれないと考えて、すぐリダイヤルした。
そしたら、『この電話番号は現在使われておりません』
のメッセージ。
確か着信拒否の場合、メッセージは異なる筈。
悪戯だとして、どんな手法を使ったんだろう。
未だに謎。
地味に気持ち悪い話し