第3450話 百葉箱

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321 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/04/01(金) 22:50:45.68 ID:q7r6TKeD0.net
俺が通ってた小学校には百葉箱が二つあった。
正門そばに立ってて理科で世話になるやつと、体育倉庫裏の朽ちてボロボロのやつ。
ボロのほうは先生に聞くと「もう使っていない」とのこと。倉庫裏は草ぼうぼうで壊れた机とか置いてあるので、
こちらの百葉箱は廃棄品で処分待ちなのだと俺は理解していた。
4年生の夏、当時俺はドライバーセットを常に携えて登校していた(カッコいい事してるつもりでした)のだが、
ふと「これで倉庫裏の百葉箱の鍵を外して中を見てみよう」と考えた。
放課後、百葉箱の錠をドライバーで留め金ごと引っこ抜いて外し、中を開けた。
中は、計器類などは一切無く、代わりに一足の汚れた上履きが置かれていた。
上履きの奥には水の入ったコップがあった。予期せぬソレにびびった俺はすぐにその場から逃げ去った。
翌日、朝礼の時に先生から「体育倉庫裏の廃品で生徒が怪我をしたので倉庫裏に行かないように」と連絡があった。
他の学年やクラスでも同じ連絡がされたらしかった。倉庫裏に進入禁止の工事用バリケード(黄と黒のあれ)が
設置された。俺が鍵を取っ払って開けっ放しにした百葉箱の扉はガムテで閉じられていた。
その数日後夏休みに入った。休み中の登校日に見にいくとバリケードは既に撤去されていて、
あの百葉箱も無かった。
実話です。その小学校が統合で廃校になったので時効ってことでカキコ。失礼しました。

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『第3450話 百葉箱』へのコメント

  1. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2016/04/04(月) 20:15:20 ID:8b9cf17d2

    確かに、施錠した上で長期間放置されてた中に水が汲んであったらビビるかもな