34 名前:本当にあった怖い名無し Mail: 投稿日:2019/11/12(火) 12:45:56 ID:IxbSpdwA0
小学生の時の不思議な話を一つだけあるので良かったらお付き合いください。
今は知らないけど当時は5年生と6年生の2年間は同じクラスメイトで固定。
それで6年生になって転校生の板垣君がやって来た。
俺の記憶は毎週月曜日と金曜日にある朝礼が終わって軽く話した事だけ。
整列した時に身長順で並んで俺の前が彼で首の後ろに大きなホクロがあった事を良く憶えている。
それで一学期最終日の朝礼後に板垣君が「また転校するので今日が最後。今までありがとう」と言った。
あまりに突然で「え?そうなの?」くらいしか言えなかった。
転校するのだし先生からの説明や本人の挨拶があるだろうと思っていた。
でも何故か何も無かったので「あれ?何もないのか」と驚いた記憶がある。
先日、卒業30周年記念同窓会&担任先生喜寿祝いと言うのがあったので参加した。
雑談中に俺が板垣君の話をすると誰も憶えていない。
卒業アルバムや遠足などの写真を持ってきている人もいたので確認するが姿なし。
俺も朝礼以外で何か思い出そうとしたが学校内外で遊んだ事や席順などの教室内の記憶が無い。
担任の先生もクラスだけではなく学年でも2年間で転入出する生徒がいなかった事と言う。
特に受け入れ側だと色々と準備もあるので失念する事は考えられないと断言された。
確かにクラス全員の出席番号と氏名、保護者の名前などを言えるくらいなので認知機能低下は考え難い。
今でも朝礼後に話す時の板垣君の笑顔や転校すると言った時の寂しそうな顔を憶えている。
「本当に実在していたのかな」とも思うけど、俺が存在を否定すると駄目な気がしてね。
きっと何処かで元気にやっていると信じている。
イマジナリーパートナー・・・・・・にしては本人との接触が少なすぎるか