第879話 夢の中の少女

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674 :本当にあった怖い名無し[sage] :2006/10/07(土) 00:32:39 ID:3Hw0Nd8a0
わしが小学校3年生の時に家を引越ししました。
少し歩くと国道の通りに面していました。
築3年くらいの綺麗な家だったと思います。わたしは広い自分の部屋があるので
嬉しくて嬉しくて仕方なかったのを覚えてます
でも無理に家を買ったせいか母も共働きで家計が苦しくジュースやお菓子を
たくさん買ってもらえませんでした
まだ小さい弟と分け合ってひと袋のお菓子を2日はもたせて食べてました
なのでお菓子が欲しくてお菓子をいっぱい食べる
夢を見ることもありました
676 :2/3[sage] :2006/10/07(土) 00:37:15 ID:3Hw0Nd8a0
そんなとき夢に同じ少女がよく出てきました
まったく覚えのない同じ年くらいの女の子です。
顔も思い出せません・・(赤っぽいスカートだった位しか )

ある日の夕方 TVを見て眠くなりうつらうつらしてると
女の子がまた夢で会いにきました
「お菓子もジュースも好きなだけ食べていいよ
きれいな花もいっぱい咲いてるからおいで」
と走って案内するのでついてゆくとその通り。
お菓子やジュースが目の前に!
その女の子が走って案内する 「早く早く!誰かに取られちゃうよ!」

必死で追いて行こうとすると母の声がして無理やり
服をつかまれた・・
「何するの!」大声で怒鳴ると
母は静かに通りの向こうの電信柱を見ていました。

681 :3/3[sage] :2006/10/07(土) 00:46:59 ID:3Hw0Nd8a0
母は静かに通りの向こうの電信柱を見ていました。

そしてわたしの目がそこに行かない様くるりと背中を押して
ふたりで通りに背を向けると
「ここは二度と通らないでね・・危ないから
・・二度と・・」
「・・そうだね。学校とは逆だし」

なるほど
母がじっと見つめていた電信柱の下には、置いたばかりと思われる
きれいなお花とお菓子、ジュース小さなぬいぐるみが置いてありました
誰かの命日でしょうか

その家は父の転勤で3年で引越しました。
その後何回か少女は夢に現れましたが
引っ越してからは自然とその夢を見ることもありませんでした

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『第879話 夢の中の少女』へのコメント

  1. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/12/10(日) 03:02:00 ID:cb82a277e

    きっと寂しかったんだろうね。害意はないと信じたい。

  2. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2007/03/05(月) 13:48:00 ID:ae1bddb4b

    恐ろしいけれども、どこかせつない。いろんな思いが交錯するなあ

  3. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2009/01/16(金) 10:03:00 ID:d9ea76434

    子供の頃に漠然と感じてた不安を思い出す。

  4. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2010/09/08(水) 01:45:22 ID:e369416d2

    切ない話なんだけど、最初の「わし」だけどうにかしてw

  5. 名前:名無し 投稿日:2011/04/02(土) 21:05:37 ID:27bacc0d7

    一緒に遊びたかったとか?

  6. 名前:名無し 投稿日:2013/10/22(火) 23:04:47 ID:ba0ece82c

    たぬきのわたし?>わし

    忙しくて大変だけど、かあちゃんGJ!

  7. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/11/25(月) 14:41:15 ID:dfe3d6b17

    亡くなった子が親切でお菓子をくれようとしたのかな…とはいえ、仲良くなったらその子に悪気はなくても引っ張られてたかもしれない;
    お互いにこれで良かったんだよ(^_^;)
          
    …女の子、あの後成仏してるといいね。