不可解・不思議体験まとめサイト【エニグマ】

第2250話 壁を叩く音

820 :本当にあった怖い名無し:2011/04/02(土) 04:14:41.57 ID:COFI9wls0
大学生のときの話
某県の某寮に入ったんだけどね
まあ一年目は何もなかったんだけど、二年目。
新入生が入ってきて、その中で同郷同士の二人が異常に仲が良くてね
ちょくちょくみんなに「ホモ違うか?」なんてからかわれていたんだ。
でもね、日がたつにつれだんだんその二人は離れていったんだよね。
食堂でも最初のころはよく二人で飯を食っていたけど
いつの間にか離れて一人ずつで飯を食っていた。
最初のころはみんなにからかわれるからかと思ったんだけど
どうもそうじゃないみたいで、喋ってすらいないんだ。
そしてある日の夜中、怒鳴りあう声で俺は起こされた。
廊下でね、その二人が喧嘩してたんだよね。
寮にいる生徒で二人を止めて、一人は俺、もう一人は一年上の先輩で話を聞くことになって
それぞれの後輩の部屋に張ったんだ。
で、「あんなに仲が良かったのにどうしたんだ?」なんて聞いてたんだ。
すると急に壁をドンドンドンって叩かれたんだ隣から。
隣はさっき喧嘩していた相手の部屋でね、そいつが荒れてんだと思ったよ。
でもね、俺らが話をしている部屋に先輩が「おい、どうした?」とそいつをつれて現れた。
つまり隣は今無人なわけで・・・
なのに壁をドンドンドンと叩かれる、隣から。
後輩二人はというと顔を真っ青にして言うんだ「毎晩寝るころになると壁を隣から叩かれる」って。
つまり二人はお互いに、壁を叩くのは隣の同郷の奴だと思っていたらしい。
それで最初は注意したけどやまない、で喧嘩になり、そして大喧嘩に発展したわけだ。
音の正体?それは今だに理由は不明。
その部屋は開かずの間になり、後輩二人はそれぞれ別の空き部屋にうつって
元の仲良しに戻ったよ。
モバイルバージョンを終了