- 395 :本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 05:03:01.83 ID:FfO2niIP0
- 荒唐無稽で、ありきたりだと笑われそうな話だけどいいかな。
小学校2年の頃の話だ。当時、文字も読めるようになって怖い話大好きな
俺は、月刊少年ボンボンで連載されていた漫画でなく、読み物の怖い話特集みたいのにハマった。(貧乏な家だったから立ち読みだが)
怖い話も何度も読んでりゃ慣れるもので、最初は怖がっていたけど、毎月読んでるうちに全然怖くなくなってきた。
そんな感じで、その月も惰性も手伝って読んでたんだけど、生まれて初めて「この話を読んだ人のところにやってきます」系を読んでしまった。
- 396 :本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 05:03:54.51 ID:FfO2niIP0
- 内容はこんな感じだ
・夜中に寝てると、外から「おばをよべ」「おばをよべ」という声が聞こえる。
・起きて、ドアの向こうから「どなたですか?」と訪ねても「おばをよべ」というばかり
・ドアを開けると、血まみれの婆さんが立っていました。→この話を読んだ人に(以下略)
という、今読むと、割とありがちなオチも何もない怖い話。
しかし、当時の俺としては一大事だった。真っ青な顔して家に帰り、泣きながら親に話したもんさ。
- 397 :本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 05:05:19.45 ID:FfO2niIP0
- 親は笑って否定した。当たり前だよね。そんで、基本的に幽霊話否定+大嫌いな親父は、安心させる意味合いもあったのかな?
「あるわけないだろ!もし、本当に来たら逆立ちして公園一周してやる!」みたいな事言った。
俺としても、親がそこまで言うなら安心だし何より狭い住宅住まいだ。怖けりゃ親の懐に飛び込めばいい。安心して、夜寝る頃には、その話も忘れたのさ。
それで問題の深夜…
一度、尿意をもよおして、目が覚めて(恥ずかしい事に、この年でも怖くて一人で行けなかったので)親父を起こして済ませて、寝床へ戻り、また寝ようとした時…
- 398 :本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 05:07:56.00 ID:FfO2niIP0
- コツコツコツ…玄関のドアから誰かが軽くノックする音が聞こえたんだ。もうパニックさ…
急いで、「来た!来たよぉぉっ!!!」って半泣き状態で隣で眠り始めた親父を起こしたんだけど、親父は「気のせいだ、寝ろ」と取り合わない。
そうしてるうちに、玄関のソイツは、今度はもっと大きな音でコツコツコツコツコツ!ってノックし始めた。
今度の歯、親父にも聞こえたようで、起きて遠くの玄関の様子をじっと見始めたんだよ。
そうすると今度は玄関のソイツは、コンコンコンコンコン!!って家中の人間が起きるくらい大きな音でノックを始めた。
- 399 :本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 05:09:52.22 ID:FfO2niIP0
- 幽霊を信じていなくても、不審者や強盗の可能性もあるし、親父も怖かったんだろうね。
親父も玄関から離れた遠くのほうから「どなたですか?」って、玄関のソイツに向かって訪ねた。
でもソイツは答えずに、またコンコンコンコンとノックをするだけ。
そうしてるうちにソイツは今度はドンドンドン!っていう感じで強くノックしはじめた。
意を決した親父は、ゆっくりと玄関のほうへ歩いていった…
俺としても、こんな事になってしまったのは、自分のせいだと思い込んでいた責任感もあったから怖くて腰が抜けてる状態で、親父の後ろをついていった
- 400 :本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 05:12:29.96 ID:FfO2niIP0
- 玄関に近づいてもノックの音は止まない…親父がそっとスコープ覗いて「塞がれてる…」って苦々しく小声で独り言をつぶやいた後に
ドアノブに手をかけた…んで、仮に、不審者だった場合はドアをぶつけて奇襲かけるつもりだったんだろうね
ノックをしてる最中、に勢い良くドアを開けたんだ。…誰もいなかったよ。
ノックしてる真っ最中だったから、かわせるハズないのに…親父が、周囲を確認したけど廊下にすら誰もいなかったそうだ。
住宅の真ん中あたりの部屋なんで角に逃げるという事もできないのに。
- 401 :本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 05:13:30.46 ID:FfO2niIP0
- それからしばらくは俺は親の言う事をまじめに聞いたし、怖い話も読まなくなった(というか、怖くて読めない)
オチもないけど、オチはないからこそ謎で不可解な話。
長文、誤字大変申し訳なかった。
- 402 :本当にあった怖い名無し:2011/06/11(土) 05:20:50.79 ID:FfO2niIP0
- すまない、ちょっとわかりづらかったから、補足すると
その後は何も起きずに親父も「もう寝ろ」と言って親父が一緒の布団に入って、俺を寝かしつけた。
その後は朝になるまで眠っていたし、ノックもなかったんだろう、一度も起きなかった。
朝方、その話をしても、親父は「何もなかった、それだけだ」と言い切っただけだった。
その後も親父はずっと幽霊否定派で鼻で笑う人だし、意外と俺の親父はタフで頼もしい人間なんだな