- 305 :本当にあった怖い名無し:2011/06/08(水) 14:26:28.20 ID:2pzVynet0
- もともと寺社巡りとか仏像が好きだったので、
厄年の歳になった時、いろいろ調べてオーダーで仏像を作ってくれる仏師を探して、
私個人(名前入り)の、干支の守り本尊の小さな仏像を作ってもらった。
嬉しくて嬉しくて、用意した豆厨子に安置して、毎日お水とお線香を供え、手を合わせて、
悩みとか、その日にあったこととか、他愛もないことでも何でも話していた。 - 306 :本当にあった怖い名無し:2011/06/08(水) 14:32:21.95 ID:2pzVynet0
- そうしているうちに、我が家には猫がいるんだけど、
いつからか豆厨子の横にちょこんと座って、手を合わせる私をジーッと見るようになった。
最初のうちは、仏像にイタズラしないように猫をどかしてたんだけど、
あまりにもそうするから、ある日、猫に「従者みたいだね」と言ってみた。
そうしたら猫が「当たり前じゃん」みたいな顔で「にゃむ」と短く返事したから、
面白くって、それ以降は猫をどかすことなく仏像に手を合わせるようになった。 - 307 :本当にあった怖い名無し:2011/06/08(水) 14:37:03.90 ID:2pzVynet0
- すると、私が仏像に対して話す悩みや報告に、猫が返事をしてくれた。
愚痴っぽくなると、咎めるように低い声で「うなぁー」と鳴き、
悩みを話すと相槌を打つように「む、む」と短く鳴き(喉を鳴らしてる感じ)、
誰かに対して感謝の気持ちを話すとうなずくように「にゃむ」と鳴く。
本当に私の話している内容を理解しているようだったから、
仏像と(猫と)話すのがすごく楽しかった。 - 308 :本当にあった怖い名無し:2011/06/08(水) 14:41:36.64 ID:2pzVynet0
- そのうちに、もしかして、猫は仏像の意思を私に伝えてくれてるんじゃないか?と
思えることがあった。
その頃、自分でもどうしたらいいのか分からない悩みがあったので、
いつものように仏像に(猫に)ずっと話していた。
そうしたら猫は、「どうすればいいのか」という私のつぶやきに対して、
仏像の鼻を近づけて、匂いをふんふんっと嗅ぐ仕草をしていたから、
もしやと思って「仏像様の意見を聞いてるの?」と聞いてみた。
そうしたら「にゃむっ」という歯切れ良い返事が。 - 310 :本当にあった怖い名無し:2011/06/08(水) 14:47:55.01 ID:2pzVynet0
- その頃には「ダメ、悪い」場合は「うなぁー」で、
「良い、問題ない」場合は「にゃむ」だということは何となく分かっていたので、
猫が仏像様の意思を私に伝えてくれてるんだ!と思ってすごく嬉しかった。
今も毎日手を合わせて、愚痴っぽくならないように気をつけてる。長文失礼しました。