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第2299話 窓から見えた風景

878 :本当にあった怖い名無し:2011/05/15(日) 23:22:52.78 ID:UCQcD7ADO
40年程昔の話だが

当時幼稚園児だった自分は、事情があり親戚の家に預けられ親と暮らした経験がなかった。

夏休み婆さんと親族の旅行で鬼怒川温泉に連れられてった時の事。名前は失念したが観光ホテルに夕方到着し、部屋でくつろいでいた時。自分は子供一人で退屈だったので、窓の外を何気無くのぞいた。

下の方の階だったので隣の敷地畑の先に民家があり、家の中までよく見えた。民家には沢山兄弟のある家族が住んでいる様で、庭先にブランコがあった。電灯の点いた部屋で子供達が楽しそうに遊んでいて、羨ましいなあと思いずっとその様子を眺めていた。

879 :本当にあった怖い名無し:2011/05/15(日) 23:32:30.21 ID:UCQcD7ADO
>>878の続き
やがて、広間で夕食、終わるやいなや風呂に連れていかれ、再び部屋に戻ったら夜の9時を過ぎていた。どうしても、あの楽しそうな家族が気になって窓の外を確認した。窓の外は漆黒の闇で何も見えない。みんなねたのかな?と思った。

翌朝、やはり気になって一番に窓を覗いたのだが、

家も、庭も、ブランコも、畑さえもなく…窓の下はエメラルドグリーンの鬼怒川が轟音をたてて流れているだけ、対岸も民家などない山だけ。

伯母達に昨日の窓から見える家のことを話したら、(・o・)?ポカンとしていた。

自分は夢でも見てたのか、未だに不可解でなりません。

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