- 546 :名無しさん@おーぷん :2016/03/10(木)02:58:05 ID:242 ×
- 何処に書いたらいいか分からないし、使い方もいまいちなんで書き捨てていく
異世界の話ネタだろう?って思ってくれても良い。
フェイクはちょいちょい入れていくつもり。
書き捨てなんでもし見て、質問されても答える事は出来ないと思う。
- 547 :名無しさん@おーぷん :2016/03/10(木)03:07:38 ID:242 ×
- 丁度20年前くらいの話で関東のあるところの話だ。
俺は新入社員の歓迎会で飲んでスパに向かっていたんだ。
新入社員は3人。
歓迎会の後スパに泊まろうと2人で向かっていたんだ。(一人は電車で帰れる家で俺たちは車でないと帰れなかった)
途中、今日みたいな肌寒い日で雨も小雨だが降っていたんだ。
時間にして10時スパまでは多分1キロちょい。
慣れない道だけど大通りだし比較的夜でも明るかった。
車の通りは少なくたまに通り過ぎる車の音が「シャーー」って聞こえていた。
同期と歩きながら話をしたさ、新入社員明日からの仕事とかの話を。
霧雨?とはいえ肌に掛かると雨は寒い。
たかだか1~2キロ歩くだけでも結構酔いはさめていたと思う。
- 548 :名無しさん@おーぷん :2016/03/10(木)03:15:03 ID:242 ×
- 新卒同士だったから年齢も一緒だし、子供の頃遊んだ物や最近のゲームの話などで盛り上がったのを覚えている。
バーチャファイター3かな?そんな話もしていた。
同期がふと気が付いたんだよ。「俺さん?ちょっと道間違えてるんすかね?」って。
先輩から聞いた大通りを1キロほど歩くと大きい看板があるから絶対に分かるって言われていた。
大きい看板は見えず。霧雨が靄の様になって街頭や信号機が淡い光を放っているのしか見えなかった。
その当時携帯なんて持ってなかったから、腕時計で時間を確認する10時ちょっと過ぎ。
- 549 :名無しさん@おーぷん :2016/03/10(木)03:21:00 ID:242 ×
- かなり歩いたにもかかわらず数分しかたってなかった。
酔っているのかなぁ?そんな感じで二人とも歩いていたんだけどふと気が付いた。
後ろを振り返ったときにやけに暗いことに。
さっきまでもう少し明るかったはずなのに真っ暗な中に点々とオレンジ色の光しか見えない。
先に見えていた淡く光る信号機のような物も見えなくなっていた。
「え?ここ何処だよ?」
夜とはいえ定期的に車が来てもいいようなものだけど、一切音も光も見えない。
同期がちょっと戻って駅付近のターミナルで寝ません?って言ってきた。
- 550 :名無しさん@おーぷん :2016/03/10(木)03:30:07 ID:242 ×
- 飲んだ場所の傍に駅があり夜行バス用のターミナルがあったのを二人は見ていたので、この先本当にあるか分からないスパよりいいかもとその時は思いました。
同期とこの暗さおかしいと言いながらも
「もしかすると地域によって時間で街頭が消えるじゃないですか。それじゃないですか?」
と話をしながら戻っていった。
体感で約30分以上歩いた道を戻ることにした。
来た道をただ戻るだけなので気が楽で、またゲームの話や昔の話などをしていたと思う。
途中シャッターの閉まった古い店「●クリーニング」
雨戸の閉まった店「●青果店」
「こんな店ありましたっけ?」
「●床屋」
「床屋って響きこの街にもあるんすね~」
この街はいわば新しい地域で道路も店も比較的新しい物が多かった。けど、帰る道に点々とある店は本当に昭和中期みたいなそんな感じだった。
- 551 :名無しさん@おーぷん :2016/03/10(木)03:38:55 ID:242 ×
- ちょっと今日会社なのでこの先は端折るけど、結果俺たちはわけの分からない町をさ迷ってて
体感で2日以上の夜を過ごした。
その二日間というのはおかしなことで、俺たちがさ迷っていたと思われる間、会社には俺たちは出社していたんだ。
いろんなことがあってな、ふと思い出してしまったのは20年目だった。
あと少しで迷った20年目になる。
最近ブログでその事を簡略して書き込んだところ、あの場所に行ったことがある奴しか分からない内容が書き込まれていた。
直ぐにブログは削除はしたが、今は怖くて眠ることが出来ない。
20年のあの日になったらもしかすると俺は連れ戻されてしまうのだろうかと。
最近やたらと濡れた獣の様な匂いがするんだ。
あの場所で出会った大きな犬のような顔の生き物が近くにいるんじゃないかって。