都会だったため、毎日のように空襲があった。
じいちゃんちはお稲荷さんがあるけど普通の家で商家ではない。毎日神棚にお参りしてから仕事にいってたらしい
そんなとき、大空襲があった。
それこそ教科書にのるほどの。
じいちゃんはそのとき、路面電車の運転手をしてて、近くの車庫に入れてから、一目散に家に逃げ帰った。
あたり一面焼け野で、見渡す限りがれきの山。
あーこりゃ家なくなったな~
と思ってたら、うちだけほぼ無傷で焼け跡にぽつんとたってた。
向こう三軒両隣どころか町中焼け野なのに、ちょっと板塀がこげてるくらいだった。
というだけの話。
おちもなくてすみません
またじいちゃんから話を聞いてきました。
じいちゃんちは戦時中お稲荷さまに助けてもらった(?)ので、いまでもお稲荷さまをまつっています。
阪神大震災のとき、じいちゃんは地震が起こるまえに「ケーン」と高くなにかが鳴く声で目が覚めたそうです。
お稲荷さまをまつってる神棚になにかあったかと慌てて起きると、ちょうどそこに地震が起こりました。
地震が収まったあと、神棚も片付け、身近なひとにも連絡つけ、やれやれ寝ようと思って布団を見たら
じいちゃんが寝てた頭の所に、木彫りのクマが落ちていたそうです。
「やっぱりお稲荷さまのお陰じゃん」と言っても
「でも食器棚とか倒れて部屋片付けるの大変だった!」と言っていました
それでも毎日じいちゃんはお稲荷さまにお水とご飯をそなえてます。
お目汚し失礼しました。