第2673話 廃屋の三畳間

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684 :本当にあった怖い名無し:2012/02/14(火) 14:41:21.67 ID:J4DiZIT90
小1の春休み、初めて徳島の親戚の家に遊びに行った時の話。
畑の隅に、戸口も窓もはずされたボロ屋があり、私は好奇心につられてその家にあがりこんだ。
玄関脇の三畳間には、畳一面にどす黒いものが染みついており、
壁や柱にもべたべた赤黒い手形や指の跡がついている。
あまりの気味悪さに「工事の土だ」と自分を納得させたのだが、
その日の夕方から腹痛が始まり、下腹に筋肉割れのような筋が何本も走った。
親戚のおばあさんはそれを見て、
「○○ちゃん、あの家に入った?」
「入った」
すぐに祈祷師のような太ったオバサンが呼ばれ、拝んでもらって、腹痛は治まった。

あとで聞いたところでは、日本が戦争に負けた時、その家の三畳で切腹自殺した男性がいたのだそうだ。
介錯なしの切腹だから、彼は朝まで転げ回って苦しんだらしく、
壁や柱の手形指形はその時のものなのだという。

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『第2673話 廃屋の三畳間』へのコメント

  1. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/02/14(火) 17:45:10 ID:db4813f57

    切腹ソロって辛いんだなあ

  2. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/02/14(火) 21:20:43 ID:1928387bf

    元を断つ事は出来ないのかな?その小屋を浄霊してもらう事は出来ないんだろうか。念が強すぎて無理とか?

  3. 名前:名無し 投稿日:2012/02/14(火) 22:29:02 ID:6f495f727

    取り壊せないのかねえ。危ないなあ

  4. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/02/15(水) 07:51:54 ID:151d98f24

    その時代なら切腹じゃなくて自刃するって。それか作法としては腹を浅く血が滲む程度に斬ってから首筋を斬るという風にするはず。現代人じゃあるまいし、当時の人ならわかると思うがなぁ…

  5. 名前:名無し 投稿日:2012/02/15(水) 09:39:20 ID:f8d5986e8

    赤黒い…ね

  6. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/02/16(木) 07:37:21 ID:e29fd5acd

    やり方は本人の自由だろw

  7. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/02/16(木) 08:23:14 ID:96456b0dd

    やり方ってより切腹は日本じゃ儀式の一つだから茶道のように作法が重んじられるんだよ

  8. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/02/16(木) 10:17:00 ID:6fec2fef6

    敗戦の時、切腹した方いたとのことですよ。
    豪農の家や士族・華族の家には落ちぶれたとはいえまだ日本刀が有ったし
    (母の実家には日本刀が残っていて爺ちゃんが大根切っていた)
    それだけ、現代人とは国への思いが違っていたんでしょうね・・・)

  9. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/02/16(木) 21:18:51 ID:30f19eb1d

    「俺は、君のためにこそ死ににいく」って特攻隊の映画で、
    指揮を出した人が一人で切腹してたな。
    「介錯はいらん!」死なせた若者への償いか、切腹のみで。

  10. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/02/21(火) 15:07:54 ID:21ce3d4dc

    うちの親は、悪いことするとおばあさんに仏間に呼ばれ、脇差を前に正座させられて「ご先祖様に申し訳が立たないから、ここですぐ腹を切れ!」と詰め寄られて、たいそう怖かったんだそうな。結婚してからもあの部屋で寝るのは嫌だといってたと母はおかしがっていた。

  11. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/02/23(木) 13:47:03 ID:f885d8c76

    どっちにしろ自分でその死に方を選んだんなら無関係で非力な子供に祟るとか往生際が悪すぎるというか、潔くないね

  12. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/02/27(月) 21:42:04 ID:ae4accf44

    日本刀で大根切ってる(斬ってる?w)じいちゃん想像したら和んだw

  13. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/03/01(木) 20:13:58 ID:def7d8a94

    「あの家に入った?」と聞いたということは、何度もそういう怪奇現象が起きてたんだろうなあ。あらかじめ子供に教えておけばよかったのに。

  14. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/05/31(金) 17:24:42 ID:a0e8b707b

    当時の人ならわかるって…
    明治維新から何年たってると思ってるんだ
    「一般的な切腹の作法」なんてあるものか
    だいたい教養なんて人それぞれでバラつきがあるのが当然

  15. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/06/07(金) 15:05:58 ID:c012256b5

    横一文字に斬る切腹は、血管とかの関係で出血量かダメージが少なくてなかなか死ねないらしい。
    鎌倉時代あたりの切腹は横一文字と縦一直線に斬るやり方で、縦に斬ったほうが死にやすいって聞いたことがある。

  16. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/08/08(木) 12:48:17 ID:750d6c501

    なんでそういう危ない建物を、
    そのことを教えもせずに放っておくのか。
    禁忌を犯して被害被るパターンの話を読むたび
    野暮と知りつつツッコまずにはいられない。

  17. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2014/01/27(月) 22:21:30 ID:d05881c8b

    「俺は、君のためにこそ死ににいく」は観ていませんが、映画以外の資料でちゃんと調べたら、「切腹のみで」とは言えない気がします(下手に美化したくはないが、何らかの形で償うなり責任を取ろうしたわけですし)。
    まあ、そこらへんは私と貴方との考え方の違いでしょうが。
    ttp://ja.wikiquote.org/wiki/%E5%A4%A7%E8%A5%BF%E7%80%A7%E6%B2%BB%E9%83%8E
    「死ぬときはできるだけ苦しんで死ぬ」
    この言葉どおり、介錯無しの割腹自殺を遂げ、15時間あまり苦しんで死亡した。
    (この辺りは鶴田浩二主演の映画の方がわかりやすいかもしれません。)

  18. 名前:名無し 投稿日:2014/03/13(木) 01:50:38 ID:a4f901adb

    同意。
    わけ知りが存命のうちは、対処方法もわかってるみたいだからまだいいけど。

  19. 名前:名無し 投稿日:2014/03/13(木) 01:56:13 ID:a4f901adb

    怪異の主も祟る相手が違うだろうに。
    どんな事情があるのか判らないけど、封じたり祀ったり供養したりって話がないのもエニグマだね。

  20. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2014/07/06(日) 13:55:11 ID:d1d1ceb81

    そうだね。
    「切腹自殺」はおさまりが悪い。
    この話みたいに儀式の伴わないハラキリを、昭和の頃は「割腹(かっぷく)自殺」なんて言ったもんだが。