第2302話 ドッペルゲンガー(43)

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963 :本当にあった怖い名無し:2011/05/19(木) 04:07:14.09 ID:iZ5wjVNu0
長文だけどごめん。実体験で。

住宅街にある下宿にすんでたんだが、駅からの帰り道
必ずある空き家の前を通ってた。

昭和ぽいつくりでそこそこに古びた家だった。

そこの塀から石灯籠の上の丸い部分だけが覗いてて、
暗がりで見るとちょうど人の頭っぽいんだよな。
分かってるのに夜道で見るとドキッとする。
というか、ついつい忘れてその前を通るたびにドキッと
してたというか。。
それでなくても、なんとなくニガテな感じの家だった。

ある昼間にその家の前を通ったら大工さんたちがいるのな。
「ああ、誰か引っ越してくるんだ、そのための改修だな」
くらいに思ってた。
まあ、平凡な住宅街だし、無人の家があるとなんとなく落ち
着かない、誰かが入って人気があれば雰囲気も変わるだろ。
そんなこと考えてた。

986 :963:2011/05/19(木) 16:14:15.53 ID:iZ5wjVNu0
963の続きです。
夜、またその家の前通ったら例の塀がないのな。
昼間、改修工事だと思ったんだけど、解体なんだよ。 

「この家、壊されるんか・・・」

へー・・・と思ってさ、立ち止まったんだよ。
例の石灯籠もなくなってた。
で、何気なくひょいと二階見上げたんだ。

988 :963:2011/05/19(木) 16:22:36.22 ID:iZ5wjVNu0
二階に通りに面したガラス割れの窓があって、、そこが全開
になってた。
いつもは当然閉まってて、割れた穴から誰か覗いてるとかだ
ったら嫌だから、いつもチラ見でとっとと通り過ぎてたんだ。
その開けっぱの窓から、奥の部屋の天井が見えてる。 

その部屋の中に人が立ってて、頭だけ見えてるんだよな。
いつもの石灯籠見たいな感じで、窓の外に向かって立ってる
・・・。

大工さん?と思ったけどいるわけないでしょ。夜だし。
電気もないとこで作業とかしてるわけもなし。
ドキッとしたんだよな。

990 :963:2011/05/19(木) 16:28:49.58 ID:iZ5wjVNu0
マネキンか?髪の長い女とかだったら、モウソッコー逃げるよと
ここまで0.1秒くらいで考えてよく見たんだよ。 

それさ、オレなんだよ。。

ああいうときって意外すぎるとちょっと怖さ薄れるのなw
俺、目はいい方だから多分見間違いじゃないと思う。
でもほんとにオレだったか?と問われるとぐらつくわ。
よくわからんのよね。

10秒くらいだったかな、下からオレをずっと見てた。
そうだ、写メ!と思いつつ、こういうとき目を離すと消えるから、
絶対目を離さないように携帯取り出してたら、いつの間にか
消えてた。

991 :963:2011/05/19(木) 16:31:59.07 ID:iZ5wjVNu0
なんていうか、錯視の画像とかで眼球がちょっと動いたら
見えなくなるのあるだろ?あんな感じで消えてた。 

ドッペルゲンガーとかだったのかな。
でもその後、ピンピンしてるし、不幸なこともない。
その後、就職の都合で他県に引っ越したからそこがいまは
どうなってるかは分からないな。

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『第2302話 ドッペルゲンガー(43)』へのコメント

  1. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/05/22(日) 19:16:29 ID:211f6363b

    写メ取ろうとするとか、意外と冷静で面白いw

  2. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/05/23(月) 12:30:56 ID:46e36b6cd

    語り口がムカツいた

  3. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/05/23(月) 16:40:50 ID:e1f7ecfda

    「それさ、オレなんだよ。。」

    「でもほんとにオレだったか?と問われるとぐらつくわ。
    よくわからんのよね。」

    ワロタ

  4. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/07/25(月) 22:58:06 ID:ceadf3cd6

    肝心のその瞬間の描写が詳細でいい
    そして語り口がイケメン

  5. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/06/19(水) 14:01:09 ID:d7c3a5610

    さて、石灯籠は本当にあったのかな?

  6. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/12/02(月) 06:01:00 ID:6573c47ed

    状況考えたら怖いよ、これ