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第2069話 ババ抜きの夢

25 :本当にあった怖い名無し:2010/11/04(木) 23:41:13 ID:kNTKwPkE0
小さな話3
連投させていただきます。

私は小学生から中学生のころまで、よく見る夢がありました。
兄弟6人みんなで、私の部屋でババ抜きをしている夢です。
時間は真昼のようで、外はほこりっぽい明るさで窓がキラキラしています。
私はだれがババを持っているか知っていて、早く上がりたくてウズウズしていました。
ふと見ると開け放したドアの前で、末の妹と同じくらいの年頃の男の子が立っていました。
じっと輪になった私たちを見ているその子に、私は「入ってきいや」と言いました。
するとその男の子は悲しそうに首を横に振って、
「お母さんが入ったらいかん言うけん」
と言います。

夢はそこで途切れるのでした。

年に3~5回思い出したように見ました。
ある時までそれを不思議に感じたりしませんでしたが、中三の夏休み、母親と夜更かしをしている時
思い出してその夢について語ってみたのです。
すると母親は神妙な顔つきになり、こう言いました。
「あんたらにはもう一人兄弟がおったがよ」
末の妹のあとに、死産で亡くした弟があったというのです。
実はうちに実際いる兄弟は兄、私、弟、妹の4人で、あと二人流産した兄弟がいました。
その二人のことは既に母に聞いて知っていましたが、最後の一人については知りませんでした。
死産した当時、母と父方の祖母の間で気持ちの齟齬があり、それが悲しくて辛くて
母は子供たちに事実を伏せることにしたそうでした。
祖母との間になにがあったか教えてはもらえませんでしたが、その話をしたすぐあと
二人で近所のお寺にある水子供養の岩にお参りに行きました。

それ以来13年経ちますが、ババ抜きをする夢は一度も見ていません。

26 :本当にあった怖い名無し:2010/11/04(木) 23:48:11 ID:kNTKwPkE0
追記。
>兄弟6人みんなで、私の部屋でババ抜きをしている夢です。
後述した二人を含めた6人だと感じた、というか、うまく説明ができないのですが
見慣れた三人とともに、兄弟たち、といっしょくたにして違和感がありませんでした。
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