友人が小学生のときに肺炎にかかり、病院に運ばれたことがあった。
その病院で猛烈な眠気に襲われたときに夢?を見たらしい。
その夢で自分は家の前に立っていて、
『病院にいるのに、なんでここに立ってるんだろ』て思っていると、遠くの方がから真っ黒いタクシーがノロノロとやってきた。
そして自分の前でピタリと停まったと思ったら、ドアがゆっくりと開いて、奥から男の低ーい声で「…乗れ……乗れ…」と言われた。
子どもながらに『これに乗ったら絶対マズイっ!』と思って、「嫌だっ!嫌だっ!」て拒否してたらしい。
すると男の低ーい声に怒気が含まれてきて、どんどん声が大きくなってきた。
「…乗れぇ……乗れぇっ!……」
逃げたくてもうまく足が動かない。
『怖い……誰か助けて…っ』と思ってしゃがみこんでブルブル震えていると、
後ろの家のドアが開き、遠くから「たかひろ…たかひろ…!」(仮名)と両親が呼んでいるのが聞こえた。
その声が聞こえてハッとして逃げるように家の中に駆け込んでいき、ドアをくぐったとたんに夢が覚めた。
目が覚めると両親が涙を流して自分の顔をのぞきこんでいた。そして涙声で「たかひろ…たかひろ…っ!」と呼びかけていた。
退院してから聞いてみると、どうやら肺炎が悪化して突然危険な状態になり、生きるか死ぬかの瀬戸際になった。
そこで医者に「名前を呼んであげてください!」と言われて名前を呼び始めたらしばらくしてはっと目を覚ましたとのこと。
あとでそのことを夢のことを研究している人に聞いたら、
夢で出てくる『黒い乗り物』ていうのは『死神』を表す意味があると聞いて、鳥肌が立ったそうな。
言われてみれば死人を運ぶ霊きゅう車も『黒い乗り物』だし、もし両親が呼びかけてなくて、そのまま乗ってしまったら今友人は生きていなかったかもしれん…。
以上、長々とした文章失礼しやした。
恐い怖い((((;゜Д゜)))
生還できて本当に良かった
孤独だったらヤバいな