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第2859話 平行世界へのエレベーター

89 :本当にあった怖い名無し:2012/07/26(木) 14:51:36.95 ID:07hLksqh0
よくある話で恐縮だけど、高校の頃に住んでた団地のエレベーターが時空移動?っていうのか?
平行世界に行けるものだったのを思い出したわ。
そこは8階しかないのだが、ある条件がそろうと、エレベーターに「9」のボタンが現れる。
おそらくこれを知っていたのは俺と男の友人AとBのみ。
まず条件を揃えて、9階にエレベーターで行き、あとは歩いて下まで降りる。
エレベーターの扉が開くと最初は赤っぽいかんじがするんだが、階段で降りている間に戻っている。

これはやるたびに少しずつ世界が変わっていった。
最初は小さなことで、学校の前の駄菓子屋が、普通の民家になってたり、クラスの担任が別のクラスの担任になってたり。
平行世界を移動する俺たちだけがその変化を認識していた。
あるとき、驚いたのが平行世界に入ったとたん、Aが女になっていた。
Aもさっきまでは男だった意識はあるが、すんなりと女になってることにも受け入れていた。
童貞だった俺とBは、女になったAの裸を見せてもらい、3Pもやってみた。
満足した俺たちは、またエレベーターで遊んでいた。
だが、どんなに移動しても、Aは女から戻らない。
「おい、おい、やばいんじゃね?」
でもAは「別にいいよ」みたいな感じ。
何ども平行世界移動を繰り返したためか、アパートから見下ろす景色は記憶にある景色とかなり変わってた。
遠くに高いビルとか3~4個そびえていたのを覚えている。
そして、事件が・・・。
エレベーターの扉があいたとたん、Bが消えてしまった。

90 :本当にあった怖い名無し:2012/07/26(木) 14:58:39.56 ID:07hLksqh0
俺たちは慌てた。
悪いことをしていたので神か何かがバツでも与えたのかと思った。
エレベーターの「9」は消えて、平行世界移動ができなくなってしまった。
慌てた俺たちはBの家へ直行した。
そこには知らない人が住んでいて、苗字も違う。Bの共通の知り合いの友達の家に行くと、
Bは2年前に親が離婚して引越したと言っていた。引っ越した場所も知らないらしい。
「そういう世界なんだ」と思うしかなかった。
Aと別れ、家に帰ると、それまでいた弟がいなくなって、妹になっていた。
妹は可愛かったけど、仲良かった弟が消えたことにオレはショックを受けて3日間寝込んでしまった。
エレベーターの「9」を出す条件は3人いたからできたのであって、Bがいなくなってしまってはできなかった。
学校に復帰して、Aと話すと、自分の家も相当変わってた、と言った。
でも、自分は女として生きていくから問題ないとも言っていた。
お前、強いなハハハと俺たちは笑った。

今ではAは俺の嫁さんだ。
数年後、Bとも中学の同窓会で再会したんだが、エレベーターの話は忘れていた。忘れていたというか、
彼はこの世界ではもともと関わらなかったんだろう。
その団地が数年前、壊された。もう二度とこんな体験できないだろうな。

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