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第2552話 次元移動?

579 :本当にあった怖い名無し:2011/12/04(日) 01:09:10.69 ID:6S0Sd+yE0
数年前に居酒屋のカウンターで、隣にいた初老の男性から聞いた話。私自身は信じてませんが。

その男性が唐突に「この太陽系で、なぜ地球にだけ知的生命体が存在するか知ってますか?」と話し掛けてきた。
私は無論答えられるわけもなく、その旨伝えると、「ホ‐キングは素晴らしい、ビッグバンによる宇宙の形成までたどり着いたからね。
ただ残念なのは、無から有は生まれない事を無視した理論なんだよね。ビッグバンは確かに起こった。ただし、別次元の宇宙でね。
その衝撃で君達の次元に穴を開け、そして宇宙が形成されたのだよ」。

男性は続けて、「現在の地球の科学技術では、知的生命体の生息する天体(惑星だったか?)を発見する事は不可能だろう。
たとえ何百万光年、何千万光年探索しようと、この次元の宇宙に知的生命体は、地球にだけしか存在しないから。
無限の距離を推進する事より、次元移動を考えなければならないんだよ。そのほうが遥かに簡単で、知的生命体とも遭遇できるんだよ。
実際、彼らはその方法で地球に訪れてるからね」。

580 :本当にあった怖い名無し:2011/12/04(日) 01:09:57.38 ID:6S0Sd+yE0
私は軽いめまいを覚えました。男性に、「あなたは宇宙物理学の研究者かなにかですか?」と問いただすと、
笑いながら「地球レベルの学問を指して言ってるのならノーだよ」。

私には男性が自ら自分が宇宙人であることを告白してるようにしか聞こえません。きっと学問を探求し過ぎて、病んだのだと言い聞かせ(自分に)、
早々にその場を離れようとしたら男性が、「次元移動だよ、忘れないでくれ」と、念押しされました。

私は、勘定をすませ足早に店をでました。地下鉄に乗り、アパートのある駅で下車して歩いていると、
一瞬頭上が明るくなったような感覚に陥り、突然頭の中に先ほどの男性の声で、「次元移動だよ」と響きわたりました。
なにか催眠術のようなトリックがあったのだと、自分を納得させ帰宅しましたが、なんとも不思議な男性でした。
その後、何度か同じ居酒屋に行きましたが、その男性に会った事はありません。つまらない話で申し訳ない、少し心にひっかかってたものですから。

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