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第2996話 神社の女の人

297 :忍法帖【Lv=24,xxxPT】(1+0:3):2013/01/02(水) 21:32:31.93 ID:Q+/U7xzH0
中学三年の頃の話
進路とか友人関係が全然うまくいかなくて何もやる気が起きなかった時期があった。
毎日起きては学校行って帰って寝て…みたいな活力の無い生活を続けてた。
ある日いつも通り学校から家に帰ろうと思ったら突然近所に神社があることを思い出したんだ

習い事に遅刻するとかはあんまり考えずにふらふらと歩いて、気が付いたらその神社に居た
お堂の前にある石の階段に座ってただひたすらぼうっとしてたら横から突然
「どうしたの」って女の人に声をかけられた。
「別に、ちょっと座っていたかっただけです」と返したらそこからその女の人との会話が盛り上がって、
気が付いたら夕方だった。

「そろそろ帰りますね」って言おうと横を向いたら女の人なんかいなかった。
ついさっきまで隣で喋ってたのにいつ消えたんだろう?とか考えながら帰ったんだけど、
今思ったら喋ってる時に一度も俺は横を向かなかったことに気が付いた。
声色から女の人と判断してただけで、姿を見てなかったんだ。

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