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第2089話 ばあちゃんちの裏の森

243 :196:2010/11/11(木) 04:35:21 ID:nj29Drtg0
俺のばあちゃんちはかなりの山奥の集落にあったんだ。
それこそ、となりのトトロの世界みたいな感じ。

で、そんな山奥なのに何故だか俺は物心ついた時から、
近くの坂道を登って頂上に行くと
そこから盆地が見えて、そこに大きな街があると思っていたんだ。
それもその街は江戸時代みたいな古い街並みで、大きくて華やかで綺麗な街。
イメージとしては遊郭とかそんな感じの街。

そう思ってた理由は、小さい頃実際に見たから。
って実際見たって記憶はあるんだけど記憶自体はあやふやなんだけどね。
何歳の頃とか。。
ただ外で遊んでいて、そうだ坂道登ってみよう
って思って登ったら街が見えた。
そんな記憶が漠然とあった。

でも、俺は街があるって疑わなかった。
というか、街があるってのは自分の中では当たり前な事で
確認する事もしなかった。

それで、小学6年のときばあちゃんが俺たちと一緒に住む事になって、
その集落にいく事はなくなってしまった。
親父はお盆とか墓参りで行ってたっぽいけど、
俺はその頃から家族と折り合いが悪くなって一緒にいく事はなくなった。

続きます。

244 :196:2010/11/11(木) 04:40:52 ID:nj29Drtg0
それで、大学卒業して社会人一年目のお盆。
>>163みたいな事もあったりで、親父の墓参りについて行く事にした。

車の中であの街って何だったんだろうと思い出し、
でもさすがに子供の時の記憶違いだろうとも思ってた。
それでも、少しワクワクしながら坂道を上ったんだけど、
やはりそこには街なんかなくて、森があるだけだった。

一応、親父に「ここ街なかった?」って聞いたら、
「ないよ。そう言えば、昔もそんな事言ってた事あったなお前w」
って笑われた。やはり子供の記憶違いでした。

そのあと、ばあちゃんちの裏の森の小さなお社を掃除に。
だけど、こんなところにお社があった事をはじめて知って、
「こんなとこに神様いたんだ」って言ったら、
「何言ってん?お前一度ここで寝てた事あったじゃん。」と親父。

記憶になんか一切ありません。
そのお社見るのも、むしろこの森に入るのも初めてだっつーの。
暗くて怖いんだよ。

どうやら親父曰く、俺が5歳くらいのとき兄貴と外で遊んでると思ったら
いなくなったらしく探していたらそのお社の前で寝てたんだって。

で、親父に
「そう言えばその時だったなー。お前が坂道越えたとこに大きな街があって、
そこで遊んでたって言ったのは」と言われました。

俺は神様の街で遊んだのかなー。覚えてないのが悔しい。。
長々すみませんでした。コレで終わりです。

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