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第3533話 名前のない女の子

51名無しさん@おーぷん :2017/05/22(月)15:45:10 ID:ITr ×
幽霊とか見たことないけど、子供の頃に不思議な女の子と遊んでいた。
母方の実家は福島県の会津若松にあり、物心付く前から夏と冬休みに遊びに行っていた。
旅館であったが既に廃業しており、俺の寝室はかつて客室だった1階の部屋。
テレビは白黒、扇風機はタイマーなんて付いていない古めかしい備品がいっぱい。
俺はそこで名前のない女の子と良く遊んだ記憶がある。

その子は建物の中庭にある小屋から出てきて、旅館の中で鬼ごっこ等をした。
水玉の夏服、彼女が着ている服は夏も冬も、そしてずっとそれだけだった。
彼女はくすぐられることを良くせがんで来たので、よくワキをくすぐって遊んでいた。
それが俺のワキフェチの覚醒だったのか・・・

そんな話はともあれ、その子とは小学4年ぐらいまで一緒に遊んだ。
俺が幼稚園の頃は、俺より少し大きかったけど、小2ぐらいで俺の方が少し大きくなった。
子供ながらに「この子はなんで大きくならないんだろう」と不思議に思ったことを覚えている。

小4の冬に、その子がパタリと現れなくなった。
それ以降、ずっと会っていない。
いわゆるイマジナリーフレンドと言うヤツなのかも知れないが、
不思議なのは、俺の爺様も、子供の頃に同じ女の子と遊んだ記憶があること。

同じ服装でオカッパ頭、名前は聞いたのかも知れないけど覚えていない。
そして中庭の小屋には石碑があったが、それほど古いものではないらしい。
その旅館も取り壊され、石碑がどこに行ったのかは分からない。
彼女は俺をワキフェチにし仕立て上げ、不思議な思い出を置いて行った。

だめだ、書いてみて全然怖くないな、ワキフェチは怪談とあまりに相性が悪すぎる。

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