第2502話 臨死体験

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428 :本当にあった怖い名無し:2011/10/14(金) 01:06:48.54 ID:FlyymNKZ0
臨死体験?

けっこう昔の出来事なんだが
俺が小学生のとき臨死体験?にあった。海水浴場で溺れて死にかけたことがきっかけだった。
家族で行った海水浴場で、俺がそこで泳いでいるときに突然足がつって溺れた。
「ヤバイ、ヤバイ!!」って思いながらも海水をどんどん飲み込んでそのまま意識が薄れていった。

んで気づいたら一面の花畑の中行列に並んでた。土がむき出しの一本道に長い長い行列があってそこの中に居た
手にはなんか小さい何も書いてない紙を持ってた。でも不思議と怖くはなかった。花畑をボーッとみながら
行列は少しずつ進んでいった。大分進むと小さな駅が見えてきたんだ、木造の駅レトロチックっていう感じの。
SL機関車が止まってた。駅の中に入ると普通の駅員さんが黙って切符みたいなものを受け取ってパチンって印をつけてた
俺は、今持ってるこの小さな紙が「これが、切符なんだな」ってなんとなく理解した。
んで機関車に乗り込み座ってボーッっと外を見てた。どれだけ進んでも綺麗な花畑だった。
ちなみに行列に並んでるときから、まわりの人たちはみーんな無言だった。本当に静寂に包まれているって言うか
俺も別におかしいとは思わなかったし、なんか喋りたくなくなるというか、黙っているのが普通という感じだった。

どれぐらい座席に座ってただろうか、かなりの時間がたったとき、機関車が駅に止まった。
俺はなぜかわからないけど「ここで降りなきゃ」って思って降りた。
ほかにも数人は降りていってたな。ほとんどの人は座ったままだった。

429 :本当にあった怖い名無し:2011/10/14(金) 01:09:40.72 ID:FlyymNKZ0
>>428の続き

駅に降りて切符を渡すと、俺は待合室に入った。うまく言い表せないけどそうしなくちゃいけない気がした。
木造でカビ臭かったのはギリギリ覚えてる
ほかにも数人が待合室に入ってきて、みんな黙って座って何かを待ってた。
また、それから結構長い時間が経って、一人、また一人と突然待合室を出て行った。
んでまた時間が流れた。
んで突然カーチャンの声が聞こえた「○○(俺の名前)!!○○ー!!」って声が
俺は別に感慨もなく「あ、いかなくちゃ」って思って待合室をでた。

んで気づくと浜辺に居て近くにカーチャンがいた。俺が溺れてから三十分も経ってなかった。

多分臨死体験と思う

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『第2502話 臨死体験』へのコメント

  1. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/10/14(金) 16:25:20 ID:74b1376ce

    やけにリアルだな。貴重な体験談だ。

  2. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/10/14(金) 16:45:46 ID:b8d181536

    すごく気になる話だな。
    面白いと思う

  3. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/10/14(金) 20:29:15 ID:254dcb221

    千と千尋の神隠しの電車に乗るワンシーンを思い浮かべた

  4. 名前:名無し 投稿日:2011/10/14(金) 23:56:51 ID:2acb2250a

    すげー。貴重なお話ありがとうございました

  5. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/10/15(土) 08:45:22 ID:f0d42ea4d

    すげぇ
    カンパネルラか

  6. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/10/15(土) 20:03:11 ID:bda4be09a

    他の待合室からでてったやつらも助かったのかな

  7. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/10/16(日) 04:32:52 ID:ccb7a45e3

    銀河鉄道の夜?

  8. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/10/16(日) 12:14:01 ID:81a091847

    自分も銀河鉄道の夜を思い出した。

  9. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2011/11/30(水) 04:07:26 ID:9b7bdf558

    臨死体験の話は、誰かに止められたり、恐怖で先の展開に進まなかったりで、
    結果蘇生するのが多いが、この話では、淡々と自分がすべき事が解かるんだな。
    ちと新鮮に読ませて頂いた。
    これがもし、誰も気付かない状況での臨死だと、誰も呼びかけてくれず、
    途中下車しても結局、次の汽車に乗ることになるんだろうか。

  10. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/01/20(金) 17:59:35 ID:745535880

    この話からすると誰にも気づいて貰えない状況なら、もうそもそも「途中で
    列車から降りる」という気なんて微塵も起きないんじゃないだろうか。
    途中下車する気になる=まだ黄泉には行かんって考え方だと思う。

  11. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2012/07/29(日) 00:41:25 ID:030575c49

    臨死体験中でも匂いを感じるんだ!というのがなんかすごくリアルだ。
    現世で似た匂いを感じたとき、その待合室にいたときの状況を生々しく思い出すんだろうね。

  12. 名前:博多兄さん 投稿日:2014/04/20(日) 07:44:55 ID:2c7a72333

    銀河鉄道の夜は臨死体験を元に書かれてるんだよな

  13. 名前:名無しの 投稿日:2014/06/26(木) 23:28:36 ID:35317d0d1

    どちらかと言えばジョバンニだと思う。

  14. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2015/02/07(土) 04:33:28 ID:84c13fd86

    宮沢賢治さん…

  15. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2015/09/26(土) 23:46:48 ID:2e1236c06

    銀河鉄道の昼