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第3703話 兜

15本当にあった怖い名無し2020/11/21(土) 23:21:58.74ID:wGzUhNXh0
長文失礼します。
朝起きて玄関の鍵を開けようと部屋の引き戸を開けたら、上がり框の真ん中に白いレジ袋でくるまれたモノが置いてあった。
家族の誰かが置いたのかなと思い、中身を見たら陶器で出来た兜だった。それも売り物というよりは素人の手作りっぽい。
「なんだコレ?」と思いながらまさか、と玄関の鍵を確かめたがちゃんと施錠している。
「いつ?誰が?」後から起きてきた家族に聞いても誰も「知らない」と。
義母は離れで寝泊まりしていて、晩御飯の後、離れに戻る時に外から義母が玄関の鍵を閉める。
と、いうことは義母が母屋に来た夕方4時から離れに戻る6時半の間に誰かがピンポンも押さずに玄関に置いていったことになる。
たまにピンポンも鳴らさずに入ってくる近所の人もいるが、呼んでも家人が出てこないからといってそのまま置いていくような品物か?
でも義母が母家を出るとき、そんなものはなかったと。他の家族は「見えてなかったんだろ」「見えてたけどなんとも思わず無視してたか」などなど意見が出たが、結論出ず。
私はその兜をどこかで見たことがあるような気がする。義母の友人で陶芸をしている人の工房で見たような気がする。「気がする」だけで確信はない。が、一応義母に頼んでその人に置いていったか聞いてもらった。
友人の答えは「置いてない」。では近所の人がうちの息子にと持ってきたのか。でもうちの息子は大学生。兜をプレゼントしてもらうような歳ではない。
兜を包んでいる新聞紙の日付は2010年7月。息子にプレゼントするにも古すぎる。
家族は「気持ち悪いから捨ててしまえ!」というが、「実は私が」という連絡があったらとも思い、そのまま保管している。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。あなたはどう思います?
義母の記憶違いですむんですかね。私はその兜をどこで見たのかをどうしても思い出せないんですよね。でもなんか見覚えがあるんです。
玄関でのあの「ポツン」感は結構ビビりました。

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