587 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/01/28(水) 12:43:22.49 ID:qBLiYyKn0.net
子供の頃、家には2台電話機があった。
ひとつは最新の大きい電話。もう一つは、小さくて古い電話。
古い方は全く使わないのに何故かずっと置いてあった。
でも、私はその電話が好きだった。
だって、その電話を使えば電話口からいつも違うお伽噺が聴けたから。
番号はあんまり覚えてないけど、1とか2とかを適当に押していれば勝手に繋がった気がする。
昼夜問わず掛けた記憶もある。
あれから大きくなって、ふとその事を思い出して母に聞いてみた。
「あの時の電話楽しかったなー。おとぎ話専用の電話だったの?」
「…あの電話機のこと?あれ繋がってないわよ。勘違いじゃない?」
祖母にも聞いた。
そんな電話あったのか、と言われた。
今はもう、その電話機は無い。
確かめようがない。
怖くはなかったけど、今でも不思議に思う。
もう一度聴けるなら聴いてみたい。
いつも違うお伽噺って何本くらい聞いたんだろうか