不可解・不思議体験まとめサイト【エニグマ】

第3446話 父の携帯

580名無しさん@おーぷん :2016/03/21(月)22:23:19 ID:oaz ×
初めて書き込むんで、おかしなところがあったらすいません。

今から五年以上前、キャリアから県内のケータイショップのスタッフ教育をする仕事をしていました。
人が多く集まるからか、結構心霊現象的な事もありましたが、中でも未だにあれはなんだったのかな?と思い出す出来事があります。
その日は結構空いていて天気も悪くないし、繁忙期なのにおかしいね、と話していると1人のお客様が来店されました。
古い端末のリサイクルを何台か持って来てくれていました。
お客様から預かった端末の中にデータが入っていないのを確認し、本体に穴を開けて終了という簡単な作業なんですが、お客様と一緒に一台ずつ確認していると突然そのうちの一台が鳴り出しました。
すると、お客様が小さく悲鳴を上げました。
それもそのはずで、鳴り出した端末は固定電話の子機かというくらい大きなかなり古い端末だったからです。
表示を見ると非通知からでした。数コールの後、切れました。
お客様は亡くなった父の使っていた物だからもう何年も充電なんかしていないといっていました。事実、契約自体存在しませんでしたので解約はされていたようなので、お客様も気味が悪いからもういいとおっしゃるので通常通りデータ確認だけしてお預かりしました。
お客様が足早に退店した後、穴を開けようと電池蓋を抉じ開けるとそこには電池は入っておらず、私が電池の所在を見たのを確認したかのようにフッと電源が落ちました。

落ちも何もありませんが、いまだに忘れられない不思議な体験です。

モバイルバージョンを終了