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第2700話 廃ホテルにて

689 :本当にあった怖い名無し:2012/03/07(水) 08:40:05.86 ID:8ebDFT2e0
俺の友達の話をする。こいつ(A)は心霊現象とか信じない奴で、誰かが体験談を話しても、疲れてたんだとか、見間違いとかですぐ否定するんだよ。
だけど変な奴で心霊スポットとかにはやたら行きたがる。本当にいるなら見てみたいって思ってるらしい。
皆がこの辺で止めておこうって引き返そうとしても、1人で奥の方まで見に行くタイプだった。

A含め4人でホテルの廃墟に行った時は、入り口からやばい雰囲気が出てて、誰も車から降りれなかった。
案の定Aが1人で行ったもんだから、置いて帰るわけにもいかず車で待機していた。
すると俺の携帯にAから電話が。何かあったのか?と思い、通話ボタンを押すとずっと無言。
どうしよう?何かあったのか?やばい、助けに行くか!?と皆がパニックになってる中、Aが帰ってきた。

いつもは平気で1時間とか帰ってこないし、何かニヤニヤ笑いながら向かってくるんで、なんだか不気味だった。
運転してた奴が何を思ったか、ドアロックし、窓を少し下げて無言でAの様子を伺ってた。
たぶんこいつはガチで怖かったんだと思う。

690 :本当にあった怖い名無し:2012/03/07(水) 08:42:35.94 ID:8ebDFT2e0
Aが車に近づきながら言った。「わりーw車に携帯忘れたから戻ってきたわーw」

俺は手に持ってる携帯を確認した。まだ通話中だった。
俺はすぐ切ればいいのに何だか怖すぎて電源ボタンが押せなかった。

Aが車に戻ってきて事情を説明すると、携帯貸してみろって言い出した。
Aに携帯渡すと、Aはスピーカーにしやがった。「もしもーし?聞こえますかー?w」とかAがふざけて話しかけると
ザーザザーザーとノイズ音が聞こえた。皆シーンとなった。
よく聞くとザーザザーの中にザッザッザッザッという音が聞こえた。明らかに誰かの足音。
「おーい、こっちこいよ!俺に会いに来い!」Aが話しかけると
ザッザッザッ・・・ザザザザザザ(明らかに走ってる)音が聞こえた。

その瞬間、運転してた奴が車を急発信し、Aの横に座ってたやつが携帯折って窓から捨てた。

その見事な連係プレーで俺達は救われた。

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