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第2062話 テレパシー

882 :本当にあった怖い名無し:2010/11/02(火) 07:21:38 ID:s6W/z5ipO
何このスレおもしろー
たいしたことないけど俺も一つ実体験を書いてみる

俺が小1の頃の話
俺には同じクラスにA君って言うめちゃめちゃ仲のいい友達がいたんだ、家も近いし教室での席順も近い、ほぼ毎日のように放課後はお互いの家を行き来して遊んでた。

ただ決定的に違うのが頭のできだ、A君は成績優秀、俺はリアルに0点取っちゃうくらいのバカガキだった。

続きます

884 :本当にあった怖い名無し:2010/11/02(火) 07:30:55 ID:s6W/z5ipO
そんな感じだから宿題のドリル手伝ってもらったり、その変わりに運動のできる俺はドッチボールで早々に脱落するA君を内野に復活させてあげたりしてたな。

前置きがだいぶ長くなっちゃったけど、ある日事件がおきた
それは算数の授業中、突然俺は先生に指されて問題を解かなくてはならなくなった、勉強ができない俺はパニックになり席の近いAに目で助けを求める
Aはひそひそと小声で俺に答えを教えてくれた

おかげで答えられ無事に授業が終わる、休み時間になってAにお礼を言うとニコニコしてた。

だがその後、席の近い女子が先生にチクったんだ
そのせいで先生はカンカン。

続きます

885 :本当にあった怖い名無し:2010/11/02(火) 07:38:42 ID:s6W/z5ipO
そして次の日には俺とAの席は遠く離れさせられてしまったんだ、廊下側の端に俺、窓の横にA。

1番の親友と席が離れてしまっただけだが幼い俺にはつらかった
Aが「僕のせいでゴメンね」なんて泣きながら謝るから余計につらかった、俺が悪いんだよ。

んでその日の掃除の後、算数の授業があった
先生は昨日そんなことがあったもんだから俺をさっそく指してきた
黒板を見るとまたパニックになる俺
すると
「大丈夫、落ち着いて!」と声がする、精確には頭の中に直接語りかけられるような感覚。

続きます

886 :本当にあった怖い名無し:2010/11/02(火) 07:50:21 ID:s6W/z5ipO
たしかにAの声だ、ん?と思い横を見るとクラスの端からAが俺を見ている
「答えは6だよ、大丈夫〇〇君ならできる!」

Aの口は動いていない
なんだこれテレパシーか?と思いながらも半信半疑で答えると答えは6だった!
「ちゃんと勉強してきたんだね、もう友達から答えを聞くようなことはしちゃいけませんよ」
なんて先生の機嫌もよくなった

次の休み時間にさっそくAにお礼を言いにいくと、「聞こえてたの?もうこの距離じゃこそこそ答え教えてあげれないから一生懸命がんばれって応援しながら〇〇君を見てたんだよ!」なんて言うんだ
その頃は子供だったからテレパシーってあるんだねーとか、俺達親友だもんなーなんて話しただけだったけど今思うと不思議だ。

それから中学までは一緒だったけど、成績優秀なAは県内でもトップの進学校に進み俺はバカな工業高校に進んだから今ではあんまり会うことはなくなっちゃったな。

長くなりましてすいませんでした。

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