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第2075話 予言と女性

86 :本当にあった怖い名無し:2010/11/07(日) 16:18:57 ID:Y8TWdIfl0
ある日、定食屋にて一人で昼食をとっていた。
ちょうど昼時だったので定食屋は混雑していた。
注文を済ませ料理を待っていると店の人が相席でもいいかと訊いて来たので、俺は了解した。

俺の向かいに座ったのは、特にこれといった特徴もない平凡な中年の男性だった。
俺も向こうもちょっと会釈した。料理を食べ終わって一息ついていたら、「ちょっと、宜しいですか」と向かいの男が話しかけてきた。

「初対面でこういうことを話すのは、失礼なのは承知ですが…」と前置きして話し始めた。
男の話を要約すればこうだった。「あなた(俺のこと)は、近いうちに○○県××市に行くことになる。そこである女性に出会うだろう。
その女性はあなたの力を必要としている」

初対面でいきなりこの様な話をされ気持ち悪くなり、俺は男と別れ早々に定食屋を出た。
○○県××市なんて行ったこともないし、親戚もいない。縁も所縁もない土地だ。

87 :本当にあった怖い名無し:2010/11/07(日) 16:22:38 ID:Y8TWdIfl0
それから2週間して、急な所用で○○県××市に行くことになった。
同僚が事故に遭い、その同僚の代理として、○○県××市に行くことになったのだ。

○○県××市に行った。
早めに仕事が片付いたので、海岸線をブラブラしていた。
(○○県××市は白い砂浜と松林で有名な観光地)

すると砂浜の向こうから一人の女性が近づいて来た。
その女性とのすれ違う時、いきなりその女性が話しかけてきた。
「どうしてあなたがここにいるのです?!ここで何をしているのです?!」と。
それはまるで俺を詰問するような感じだった。

俺はこ女性はキ印だろうと思い、無視して通り過ぎた。
すぐに一体あの人は何だろうと思い返し振り返ると、そこには先程の女性はおろか、誰もいなかった。
気持ち悪いのでホテルにすぐ戻った。

定食屋での見知らぬ男の予言と、その予言が的中したこと。
海岸で女性が現れ俺を責め、その女性が忽然と消えたこと。
いまだに何なのかよく分からない。

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