第2239話 通夜の晩(3)

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650 :本当にあった怖い名無し:2011/03/27(日) 15:15:02.71 ID:q6ezRmTB0
数年前、親父が亡くなったときの話。
喪主を務め、通夜の晩は、一区切りついてから親類には各々帰宅してもらって、一人
で葬儀会館に泊まり、本来は起きているべきらしいのだが、疲れてしまったので布団
を敷いて寝た。
翌朝、早々に起き出して、身支度をする前に、部屋のユニットバスを使わせてもらっ
ていると(だから意識はしっかりしていたと思うんだが)、御棺を置いた部屋から
「ほら、見て御覧なさいな。…いい顔をしていること」と、年配の女性が、一緒に来
ている別の誰かに話しかけているような声がする。
親類がもう来たのか、葬儀までには随分時間があるのに困ったな、と慌てて風呂から
飛び出て、服を着て部屋に入ったが誰もいない。
挨拶せねばと待合コーナー辺りをウロウロ探してみたが、客はおろか誰もおらず、そ
のうちに集まってきた親類たちに「ひょっとして8時頃にいらっしゃいましたか」と
訊ねてみるのだが、みな「その時刻はまだ家にいたわよ」とキョトンとしている。

ふむ…不思議だ、と思ったので前に別の板に書いたら「それ、よくあるからw」とレス
が返ってきた。そういうもんなのかもw。

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『第2239話 通夜の晩(3)』へのコメント

  1. 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2013/05/20(月) 02:43:55 ID:40beaa43f

    すでに亡くなったご親戚が連れ立って来てくださったんですね。
    お父さんも「いいお顔」って言ってもらえてよかったと思います。