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第2253話 山道のドライブ

918 :本当にあった怖い名無し:2011/04/05(火) 18:34:48.10 ID:BToBAnjIO
10年程前の体験談です。
よくある話かもしれませんが暇潰しになれば。

当時の夏頃、付き合ってた彼女の起っての希望もあり、夜中に差し掛かってはいたが、車で地元の山へドライブをする事になった。
その山には一時間程登った中腹辺りにちょっとした展望スペースがあるのだが、地元でもそれほど知られていないらしく週末ですら到着した頃には誰も居ない状況だった。
俺達二人は街の夜景が見渡せる位置に車を停め、車外に出る事もなく暫く他愛のない話をしていた。
暫くして時間を確認すると既に午前2時を過ぎており、俺は彼女にそろそろ帰ろうと促すと同時に車のエンジンを再始動し、ゆっくり車を動かし始めた。

919 :本当にあった怖い名無し:2011/04/05(火) 18:35:51.52 ID:BToBAnjIO
(続き)
山道を降り始めて間もない頃、車のライトが左前方に後ろ姿らしき人影を捕えた。

俺はその時、何故こんな真夜中にこんなところに人が?と疑問に感じたのだが、カーブの途中だった事もあり、俺はじっくり人影を観察せずにその人の横を通過した。
どうやら彼女はその人物を目で追ってたらしく、「ねぇ、今すれ違ったの女の人だったよ。危ないよね?」俺はその時連続カーブで運転に集中していたこともあり生返事してると
「ねぇ、こんな真っ暗な山道で何にもないところ、襲われたりするんじゃない?乗せてあげようよ。」と頻りに言ってきた。
余りに執拗に繰り返すので、流石に心配になり取り敢えず引き返してみることにした。
少し進んだところで何とかUターン出来そうな場所を見つけると、さっきすれ違った場所まで急いで車を走らせた。

だが結局さっきの場所どころか、展望スペースまでの間にその女性は見当たらなかった。
道中には全く民家もなく、片側は山肌で反対側は急斜面の雑木林になっていて、対向車とも出会わなかった状況でその女性はどこに消えたのかと今でも不思議です。

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