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第3290話 水面を駆けまわる女の子

40 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/09/10(水) 09:51:41.07 ID:R2pqObwO0.net
昨日遭った変な話
貧乏なもんで晩飯のおかずは、たまに近くで釣ってきた魚で賄う
普段は夜釣りに行くんだが、昨日は夜勤だったんで珍しく真っ昼間に行ってみた

行きつけの堤で釣り糸を垂らしていると、子供の声がする
しかもどうやら一人きりで保護者や友人はいないっぼい
学校が終わるのには早いし、いつまでも騒いでいてうるさいんで、ちょっと怒鳴って
やろうかと竿を置いて声の方へ行ってみた(←我ながら田舎のおっさん臭い行動だ)

こら、子供が一人でこんなとこで遊んでいたら危ないだろ、学校は…どうした
と言いかけて言葉が途切れた
そこにいたのは小学校小学年くらいの女の子で、堤の濁った水の上、というか
水面での上で、水滴を跳ばしながら楽しそうに声を上げながら駆け回っていた
渇水期とはいえ、堤の水深は子供の背が立つほど浅くはないはずなんだが、
ナンタ゛コリャ?と思った次の瞬間、驚いて足元が疎かになっていたせいで
自分は堤の中へダイブしてた

すり鉢状になっている岸をやっとの思いで上がってみると、もうそこには誰もいなかった
その後の着替えや入浴の時間を考えると、もうそこにとどまる時間はなかったので、
気になることはいっぱいあったがそのままそそくさと帰宅
結局、その日食卓に魚が並ぶことはなかった

以上、お終い

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