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第3384話 関西のビジネスホテルで

556 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/04/19(日) 22:17:05.50 ID:4/0FzduJ0.net
3年前に仕事で関西に行った時の話なんだけど、残業で遅くなりホテルにチェックインしたのが午前2時半位で何階か忘れたけどとりあえずエレベーターに乗り部屋に向かった。

大手の普通のビジネスホテルって大体エレベーターを降りると右か左どちらかに通路があり突き当たりの左右に部屋があるT字型の造りになってるでしょ?
その時のホテルはエレベーターを降りて右のすぐ突き当たりの壁に、左は何~何合室、右は~何合室ってプレートが貼ってあってそれを見て左だと思って曲がったんです。

夜だから若干薄暗い廊下だったけど曲がってすぐに一番遠い奥の部屋と自分のちょうど真ん中辺りに人が2人こちらを向いて立ってるのに気がついた。
こんな夜更けに何してんだろ?と思いながら部屋番号を探しながら歩いて行くと2人に近づくにつれ空気が重く、寒くなってきた。そして2人の様相もだんだん見えてきた。

2人は年配のお婆さんで髪はきちんとセットされている。服は2人とも青い着物みたいなんだけどもっと分厚い、冬に上に羽織るような着物で下はモンペみたいなのを履いている。そしてなんだか目のあたりが二人とも黒い。すごくドス黒い。

ヤバいヤバいと思いながらも早足で部屋を探しながら歩くとどんどん近づいて来る。
少し前から気付いてたんだけど、このお婆さん達には目がない。2人とも眼球がないのか両目がボッコリへこんでいる。そして何ていうか人の気配が全くない。

2人の間を通過するときは全身鳥肌で変な汗が出てチビりそうだった。

559 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/04/19(日) 23:07:27.32 ID:4/0FzduJ0.net
1番奥に着きそうになるがまだ部屋はない。
最後の部屋番号も違う。ないない!部屋がない!逆だ!間違えた!
恐る恐る後ろを振り返ると2人とも向きを変え、こちらを向いている。
怖くて失神しそうになったが必死に走って逆に戻った。

また2人の間を通過する時に何か聞こえたがそれどころではない。

逆の1番奥に部屋はあった。
急いで鍵をさして部屋に入る前に後ろを確認したらすぐ後ろに2人が立っていた。

2人とも信じられないくらいに大きく口を開け真っ黒い穴3っつの顔で

じゃあじやゃじゃあじゃやじゃあじゃああ
みたいな感じで耳じゃなく脳に響く感じで叫ぶ。
そのまま扉を閉めすぐフロントに電話して来てもらった。
錯乱して従業員に不審者だのお化けだ警察だって喚いてたら防犯カメラの確認をしてくれたらしいが、俺以外何も映ってなかったらしい。

あれから今でも少し耳がおかしい。
この話をした友達もそのあと見たらしい。
今思い出しても恐ろしい。

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