660 名前:本当にあった怖い名無し Mail: 投稿日:2019/08/07(水) 01:14:04.53 ID:9UlWcMOF0
急に思い出したので投下。
小学校の時、ヘンミ先生と言う頑固で怖いけど親父ギャグが好きな年配の先生がいた。
3年生の時、忘れ物をした私は夏休みの学校へ行った。教室の鍵のありかがわからず、たまたま見かけたヘンミ先生に「忘れ物したから3年3組の鍵を貸してください!」と声をかけ、鍵の場所を案内された。
デカイ声でお礼を言うと、「はいはい。ちゃんと挨拶出来てえらいね。」と誉められて嬉しかったのを覚えている。
かなり月日が経ってから、その出来事を担任に話した。最近見かけなくなったヘンミ先生に会えた特別感と、誉められたことを少し自慢したい気持ちで。
すると、担任が言うには「最近見かけないのは当たり前。ガンの治療のために君らが2年生終わるタイミングで退職された。しかも、その後すぐ亡くなった。夏休みには学校にいる訳が無いどころかすでに亡くなってる。」
いまだに自分の中で消化出来ない出来事。一人で学校に行ったので他に証人もいない。
でも、もしあれが幽霊だったとしても、全然悪いものだとは感じなかった。ニコニコしていて、子どもを見守る優しいお爺さんの表情だったから。