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第3769話 入院中の病室で

851本当にあった怖い名無し2022/05/12(木) 11:35:24.98ID:jMlvSHRk0
今年の2月の話です。
文章下手です、すみません。

呼吸器に持病がある私は同居人経路でコロナに罹患し、そこそこ悪化したので入院しました。
相部屋です。四つあるベッドのうち、使用中なのは私のと、あともう一つだけでした。何故そう思ったのかと言うと、斜向かいのベッドだけカーテンが閉められていたからです。

担ぎ込まれた初日の昼。
ふと気がつくと斜向かいのベッドに子供が正座していました。病院着の、小学生くらいの華奢なショタです。他のベッドのカーテンは閉められていました。
その時私の体温は38度を超えていて、喉も凄く痛かったので子供に声をかけず、ただ「おるやんけ」とだけ考えていました。

することがないので、私はテレビにイヤホンを挿して暴れん坊将軍の再放送を観始めました。ちらっと斜向かいのベッドを気にしてみましたが、ショタはやっぱりベッドの上で正座をしていて、点滴のガラガラ引くスタンド(伝われ)を右手に持ちながらニコニコしています。
あと、私の方をめちゃくちゃ見ていました。

私は将軍を見終わってから検温だの何だのを済ませ、夜まで爆睡しました。
起きたらご飯を食べて、また爆睡。次に起きたときは夜中になっていました。私は歯を磨きたくて一度身体を起こしました。

852本当にあった怖い名無し2022/05/12(木) 11:35:33.16ID:jMlvSHRk0
ショタがカーテンの外に立っていました。影で分りました。
びっくりした私が「おるやんけ!」的なことをガラガラ声で叫ぶと、ショタは徐にその場で踊り始めて(?)、カーテンをバシバシ叩いて、中に入りたがりました。
こっちはノーメイクの顔パンパン風呂四日入ってないブスだったのでショタの訴えを断固拒否して、「だめです」的なことを言いました。
それでもショタは入ってきたがるので、ずっと「だめです」と返す。

しばらくそのやりとりを続けていると、看護師さんたちがダッシュで部屋に入ってきました。
頭がぼんやりしていたのでわからなかったのですが、私はずっとケツでナースコールを押していたようでした。
わざわざご足労いただいたのが申し訳なくて、私はバカ正直に「ケツで踏んでました」って伝えると、何かの数値を測っていた看護師さんたちはみるみる顔色を変えて私に点滴をぶっ挿したり医者を呼び始めて……

後で聞くと、この時の私は体内の酸素濃度が急低下していたそうです。で、この部屋にいるのは最初から私だけで、あとこの部屋でテレビは観れませんよと言われました。

その後は特に問題なく退院できたんですけど、あのショタと暴れん坊将軍は何だったのかな~怖~って思います。おわり

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