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第293話 空白の友人

13 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/21 20:56
たまーに記憶の空白が訪れる。
正確に言うと「気づいたらいつの間にか数時間経過していた
そしてついさっきまで自分が何をしていたのかが判らない。」
というヤツなんだけど。まぁこの程度のことなんかよくある話だし、
仕事中とか車の運転中とかになったことはないので大して気に止めていなかった。
今までは・・・・・

2ヶ月くらい前の休日。ヒマだしゲーセンでもいくべーと家を出たところまでは
覚えていたんだが、気が付くと駅近くのスタバでコーヒーすすってた。
で、家を出たのが11時頃、我に返った時刻が14時半ぐらいだった。
丁度仕事関係でごたごたが続いていた時期でもあったし「疲れてんなー、俺。」
ぐらいにしか思わなかった。
翌日会社へ出勤。同僚の女の子から「昨日の昼頃、駅前のスタバにいたでしょ?」
俺「あー、いたかも。」
同僚「一緒にいたお友達結構いい男じゃん。今度紹介してね~。」
俺「は?」
同僚「冗談、冗談。でもちょっと本気(笑)長身・ロンゲでユニセックスってちょっと私的にツボだから」
誰それ?長身?ロンゲ?そんな友人に心当たりは有りません。
俺「声かけてくれれば良かったのに」
同僚「いやー、思い出話で盛り上がってるトコだったから、邪魔しちゃわるいかと。」

詳しく訊くと、どうやら俺とそいつは近所の川でザリガニ釣りをしたときのことやら
駄菓子屋でくじを当てるためにした無駄な努力などについて盛り上がっていたらしい。
同僚が嘘をついているとは思えないが(理由がない)俺には全くそいつに心当たりはない。

その場はなんとかお茶を濁して終わりにしたのだが、どうも釈然としない。

(続く)

14 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/21 20:57
(続き)
で、今年のGW。連休らしい連休も無かったので実家に帰らず、街をぶらぶらしていたら
また3時間ほど記憶が飛んだ。今度は行きつけのゲームショップに入ったところから
駅前の噴水で一服していた所までの記憶がない。
数日後、大学時代からの腐れ縁の友人からの電話。
友人「そーいえばさー。お前この間の5/5に○○駅前居ただろ?」
俺「居たけど?」
友人「いやー、そん時のお前のツレな、すらっとした長身でロングヘアだったから、
俺思わず『Y(俺のこと)のヤツ、デルモの彼女でもできたんかー!』とかびっくり
しちまったけど、よく見たら男だったから安心しちゃったよ(w」
俺「・・・・・・(汗」

風貌等を訊くとどうやら先の人物と同一のようだ。
でも俺には全く心当たりがないんです。小学校時代のアルバム引っぱり出してきて
仲の良かった子とかを思い出してみたけど該当者が思い当たらない。
お前は誰なんだょぅ。

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