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第323話 B子

72 :体験談1[sage] :03/08/09 01:39
2年ほど前に大学の友人達(A子、B子、私)で学校から家へと帰った時の話。
A子とB子は仲が良くていつも一緒なんだけど、
私も含めた三人で一緒に帰る機会はあんまりないから
楽しくてハイテンションになってずっとしゃべりながら歩いてた。
A子はよく普段からしゃべる子で明るい子なんだけど
B子は明るいけど積極的にしゃべる方ではなくて、いつもは話を聞いて
うなずいて笑っている方が多い子で。
この日も私とA子の会話にうなずいて笑っていた。

季節は大体この時期の頃で、話の流れは自然と怖い話になっていった。
A子は普段から霊感がある子で、それぞれのリアルな体験談で笑って盛り上がってた。
すると、あんまりしゃべらないB子がふいに
「私、目の前でトラックにはねられた子供を見たことあるよ」
と、嬉しそうな顔をして話しはじめた。
「えー、めっちゃこわい!」「まじで~」
などと私とA子は盛り上がってその話に食いついた。

73 :体験談2[sage] :03/08/09 01:44
「自転車で車道のわきを走ってたら目の前に自転車に乗った子供がいてね、
なんとなく見てたんだけど、次の瞬間、後ろからものすごい勢いでトラックが
走ってきて、子供が巻き込まれて、首が飛んだの」
そんな話をB子は楽しそうにしゃべった。

「それは怖い、まじで~」
「初めて聞いたよ、そんなB子の話」
A子とB子は高校からの大の仲良しだけど、この時初めて聞いたB子の
凄い体験談にA子は多少戸惑っていた。
B子は「ねえ、その首が自分の自転車のかごにはいったら、めっちゃ怖い!」
などと冗談を言ったりして、私達は更に盛り上がり、
その後はいつもどうり、駅で別れて帰った。

翌日、学校前でA子とB子に出会って、私がすさかず
「昨日のB子の話が一番びっくりした~」
と言うと、B子はきょとんとして何のことかさっぱり分からないという顔をした。
私とA子が一生懸命昨日のことを説明しても分からないというばっかりで。

B子は
「そんな体験なんてしたことないよ、
っていうか昨日一緒に帰ってないでしょ?」

と言った。
嘘にしては、未だにそれを真剣に否定しつづけてる。
霊感が強いA子は、それからその話題に触れたがらない。

当時のことを一生懸命思い出してまとめてみました。
不思議でしょうがない。

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