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第344話 空き缶

341 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :04/03/10 23:09
では、おいらもひとつ。

埼京線の某駅で、電車を待っていたときのこと。ホームの端っこの喫煙場所で、タバコ
を吸いながらぼーっとしながら、向いのホームをなんとなく見ていた。

多分夜だったと思うが、そこには誰もいなく、ただほうきを使って掃除をしている人がい
るだけだった。つぶれた空き缶が落ちていて、その人がそれを手で拾おうとした瞬間、
その缶が2mぐらい真上に飛び上がった。
すぐに、映画「ゴースト」のシーンを思い出した。あれと全く同じだった。

「パゴッ」濁った音とともにそれは落ちてきたのだが、掃除の人は20秒ぐらい固まった
まんまだった。やがて、ゆっくりとほうきでその缶をおさえながら、手で拾って近くのゴミ
箱に捨てていた。

別にどうってことのない事だったけど、なんか不思議だった。

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