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第52話 犬連れその2

381 :370[sage] :02/03/04 02:38
この話は、もう結構前の事なんだが、>95と同じ場所だとすると
そこは知ってる人は知ってるという、Hポイントだったんだよ。
どこの県にもそういうところってあるだろ?

まあ、県によって夜景が綺麗な公園や、川辺、山奥だったりと違ってるが。
そこは、小高い山の上から下の街が見渡せ、天気の良い日には月が海に反射して
金色に光る、俺のお気に入り夜景ポイントの近くだった。

普段は地元の人も通らない旧道があって、その旧道から続いてる細い道は大概が
畑に通じてて先は行き止まり。そこはそんな感じの場所のひとつ。
当時ナンパばっかしてて、女と良い雰囲気になるとそこへ行き、自動車を停め女とHしてた。

そのころは、ナンパに成功するとコンビニでビールとつまみ買う→夜景
見ながら話→Hポイントというのが俺の金をかけないナンパゴールデンパターンだった。
ま、嘘みたいな話かもしれんがこれでも成功率は結構高かった。

どうでもいい話は置いといて、その日は早くから女をゲットし、いい雰囲気に持って行き、
後はメインのポイントに行くだけだったんだが、場所を探してる途中、あるすじ道に
気づいた。

382 :370[sage] :02/03/04 02:49
この道の入り口にはコーンが置かれてたんだ。おそらく、マナーのなってないやつらが
Hの終った後、ティッシュやゴミなんか捨てていくから置いてあるのだろう。

コーンとは、よく工事現場なんかでここから先は入っちゃ駄目みたいな、赤色に白い
テープが巻かれた三角錐形をした、プラスチックの置物だ。これで通じるかな。

俺はこのコーンを見たときに今日はこの道の奥で女とやろうと即決。すぐに自動車から降り
コーンを端にどかし、奥へと入っていった。もち、またコーンも戻して他の自動車はは入れないようにしたよ。
何故ここにしたかというと、今までによくこの近辺のすじ道に停めてHしてるけど、
ここは知ってる人は知ってるポイントだったんから、やってる時にたまに他の自動車が
来たり、こっちが今日のポイントと思って奥へ行くと先客がいたりと、結構邪魔もあったんで
ここなら、コーンが堤防になってくれるから思う存分楽しめると思ったんだな。

この旧道から伸びる道は大体畑に通じてて先は行き止まりになってる。
自動車を少し走らせて停め、俺は女に言った。「外でしようよ」と。
その日は、他に邪魔は入らないと思ったんで言えたんだけど、笑いたければ笑えばいい。
前々からそういう考えてたんで、下に敷く毛布とキャンプシート、蚊取り線香は用意済み。
女には最近キャンプがあったからとか適当なこと言ってごまかしたけど。

そして、女としばらくちちくりあってると、近くで自動車の音がするんだ。
マジ焦ったよ。でも、こっちにくるようでもないし、でも音は近い。様子を伺ってると
どうやらすぐ下の方へ自動車は来てるみたい。畑をはさんで向こうにも自動車が停まった。

最初、この事を俺は気にしてなかった。相手もどうせH目的でこっちに来てるんだし、
まぁ、さすがに声は外だと響いて聞こえるんで今日は車内でするかと、考えたことと
言えばそれくらい。

383 :370[sage] :02/03/04 02:53
それで道具を片付けてると、何か下の様子が変なんだ。犬の鳴き声、数人の気配、声。
畑をはさんでるとはいえ、ここは小高い山になってて、下の様子を月明かりで見る事
が出来た。

後から分かったんだが、今書く。男2人、女2人の4人の男女。こいつらは家族。
女と男の1人づつが犬の首輪に紐を巻き、手に持ってる。残りの2人は電灯と棒を持っ
ている。

犬は首輪に慣れてないみたいなんだが、2人はそれにかまわず犬を引っ張って行く。
意味が分からんかった。が、凄く異様な風景だった。こっちが先に来てたんで相手は
気づいてないんだろう。全くこっちには気づいてる様子がない。

そいつらは少し先まで犬を引っ張って行った。角度的にこっちからは見えないし、離
れてしまった。
俺は女に言った。あいつら何者か、ちょっと見に行かない?
結局、女は嫌がってたんだけどさ、このまま帰ったらずっと後悔するとか、一生に一
回はこういう経験もしたほうがいいとか、少し確認したらすぐ帰るからとか言って強引に
説き伏せたんだけど、今思えば、やめりゃ良かったよ。>95はここで帰ったんだろ?
正解だよ。

県名は言えんが、これである程度は分かるかも。ここのまわりは、さとうきび畑だったんで、
かがめて歩けばかなり身を隠せるんだよ。女と一緒にかがんで歩いていくと、マジ最
悪の光景が。
思い出すと、今でも涙出てくるわ。

384 :370[sage] :02/03/04 02:57
犬の首輪に2つついてる紐を2人で引っ張るだろ、犬は動けないわな。
で、残りの2人が犬の頭を殴る。犬の声はそんなに聞こえなかった。
そしてすでに命はないはずなのに痙攣してる犬の首輪についてる紐を持ち、木に吊るす。
ナイフで体を切って血を出す。

うわーやべーよこいつら、予想してなかったもんを見たときって身体が動かない。
心臓もばくばくいってるのが相手に聞こえるんじゃないかとか馬鹿なことも考えてしまう。
もう、引き返すとかではなく、こいつらがいなくなるのを待たないと動けなかった。

なのにっ、、、女がもどしやがったんだよ。
静かな夜に、人間の出す音って物凄く目立つ。しかもずっと、げーっとか、隣でやってるの。

「誰か?」当然相手にも聞こえてるんで、俺と女は男2人にあっけなく見つかってしまう。
本当に、怖い目にあったことがある人いるか?俺が弱かっただけかもしれんが身体が
震えるの。ガタガタガタガタって。膝にも力入らないし。

「お前ら、どこの奴らだ!」年配のおじさんに顔を電灯を当てられながら聞かれたんだけど、
こんな時って、正直言って今までは、俺、口は達者な方だと思ってたのに、何にも浮かんでこない。

「お前らは先に家に行ってろ。」おじさんは家族にそういうと、俺にこう言った。
「おじさんの家近いし、ちょっと送ってくれんか。」俺に問うのでは無く、強制的な口調。

ここで強引にでも断っておけば、まだ間に合ったのかも知れない。が、俺は彼を家へと送ってしまう。
車の中で、女はぐったりして動かない。というより、ショックなもん見たせいか正常な状態ではない。

彼は、俺に色々聞いてきた。印象に残ってるのが、お前は何処に住んでるのかという質問。
とにかくしつこくこのことを先に聞いてきた。俺はとりあえずも本当とは全然地名を
言ったのだが、彼は俺が地元じゃないということでかなり安心したようだった。

彼の家は、そこから10分くらいのところにある、ハイツ内の大きな家だった。
俺はとにかく帰りたかった。だが、彼は俺に合わせたい人がいるという。彼と一言話してから
帰ってくれとしつこく言う。彼女に精神安定剤もあるから飲んでけという。
俺はそのまま言葉に流されてしまう。

385 :370[sage] :02/03/04 02:57
居間に女と通されて、しばらく待つようにと言われるが、今度は彼の息子が色々しつこく聞いてくる。
俺と合わせたい人ってこの息子のことか?もう、頼むから俺を帰してくれよ。
しばらくして、彼が戻ってきた。そして、喋り始めた。
あそこは彼の畑で、彼は議員だということ、たまに犬を食べてるということ、など。
食べてる?食べてるのか。実を言うと、俺はこの言葉を聞いて安心したよ。一応理由になってるし。
そりゃ、人には見られたくないわな。このことがばれると選挙にも響くのかも知れんし。

話をしてる時、玄関のチャイムが鳴った。来客か。彼は「君に合わせたい人が来たようだ。」
と言って玄関へと向かい、一人の体格の良い、おじさんを連れてきた。
「○○○察署長の○○です。」そういいながら、お辞儀をしてきたが、目が笑ってないし。
署長はかなりの人だった。人って簡単に捕まえることが出来る。みたいな話をしてくる。
というか、そういう話しかしてなかった気がする。多分、今日の事は口外するなということか。

女は薬をもらい、みんなが見てるのでおとなしくそれを飲み、隣でずっとぼーっとしてる。
しばらくして、奥さんがどんぶりを手に持ってきた。「出来たよー。」
どんぶりには肉片が浮かんでる。肉汁ですか?何の?そのどんぶりは俺の前に置かれた。
「せっかくだから食べて行きなさい。」と彼が行った。食いたくーし。
と言いたいが、みんな俺を黙って見てる。もう食うしかない。女は気分が悪いので遠慮するんだと。
おいおいと思いつつもこうなったのは俺の責任だし。。

感想、犬汁って臭い。獣臭い。マジで臭い。臭いくさいくさい。

あー、気分悪くなってきた。俺の話はこれで終り。では無い。
その後、女を送り、部屋に戻ってきた俺の留守電にメッセージが。
一言「○○だが、今日は、大変だったね。君は○○町に住んでたのか。」

俺は免許証なんて見せてないし、身分が分かるようなものは見せてない。。。。

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