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第63話 人間

676 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/04/03 15:01
私が小学校高学年くらいの頃の事を思い出したので、
書きます。皆さんの体験に比べればなにそれ?って感じですが。

家族で車でバラ園に行き、一日を過ごした後、帰りの車の中で
私一人、後部座席で疲れてグッスリ寝てました。
途中親に起こされ目を開けるとそこは何処かの駐車場らしく、
「ちょっと買い物してくるけど行く?」というので
「そのまま寝てる」と告げ私は後部座席に横になり、そのまま
再び眠りに入っていきました。
たぶんそれからそんなに時間は経っていなかったと思いますが、
ふと目が覚め目を開けた途端、金縛りにあい、身動きが取れなくなりました。
でも子供だったので、それが金縛りだなんて考えず、
とにかく怖くて不思議で仕方なく、暫く目を開けたまま動けぬまま
じっと窓の向こうの外を視界に入れていました。
すると、ちょうど車外の右後ろから大人の男性が歩いてきて、
店に向かって歩いていく姿が見えたんですが、
その時、なぜか私は頭の中で「人間だ、人間だ、人間だ」
と、何度も何度もまるで初めて人間というものを目にしたかのように、
ただただ考えていたんです。
それとは別のところで「当たり前じゃん、人間に決まってるじゃん、
何でそんな事で驚いてるの??」という思いもあり、
もう片方ではやはり歩き去って行く男の人を見て、
「人間だ、人間だ!!」と思ってるんです。
それからふっと金縛りが解けて、またいつの間にか眠っていたんですが、
あれは一体なんだったんだろう、
と20年近く経った今でも不思議でなりません。
まあ、金縛りにあったのは、変な寝方をして足が痺れたかなんかだろう、
と思ってますが、頭の中で、男性を見て「人間だ」と興奮(?)した
あの感情は何だったんだろう・・・・。

物凄く分かり難い文章ですみません。

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