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第353話 一遍に

30 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :04/04/27 21:21 ID:At0t3Hf7
流れぶち壊しスマソ
今から3,4年前、大学生時代の出来事です。その日も夕食を外で済ませ
いつも使う100メートルほどの小道にさしかかりました。ふと道の端に
目をやるとバイクにまたがった人が目に入りました。なぜかその人は
ヘルメットではなく覆面をかぶっており、じっと私を見つめています。
?と思って改めてその人を見ると、穴から覗く口元はうっすらと笑みを
浮かべていました。不快さと同時に気味悪さを感じた私は足早にその人の
横を通り過ぎ、振り返ることなく10メートルほど進んだ時のことです。
31 :あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] :04/04/27 21:26 ID:At0t3Hf7
私の少し後ろの方で「うおおおおおおおーー」という声が聞こえました。
覆面野郎かと思い振り返ってみると4,5メートル後ろから見たことのない
おっさんが竹箒を大上段に構えて走ってきます。こいつはぜったいヤバイ
などと考えるまもなく私は走り出していました。私を追いかけている最中も
おっさんは奇声を上げていたように思います。逃げること60メートルほど
でしょうか、あせっていた私はおもいきり転んでしまいました。
すると、「うおおおおおー」という声。殺られる!と思い咄嗟に身を丸めて
なんとかその場をやり過ごそうとしました。が、おっさんは始めから私など
見えていなかったように奇声を上げながら少し先の横道に消えていきました。
32 :あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] :04/04/27 21:32 ID:At0t3Hf7
その場に残された私はしばらく呆然としていたと思います。
やがて我にかえると誰かに見られていないかと恥ずかしくなり、あたりを見回し
ました。案の定そこには二つの人影が。でもこの二人明らかに普通ではない様子。
一人はジョギングウェアで、前方の一点を見つめてざっざっざっといった感じの
軍隊歩きでこっちに向かっています。もう一人はスーツ姿なのですが右手で
左のわき腹をおさえ左足はずるずると引きずりながら歩いています。目の焦点は
どこにも結ばれていません。ちょうどわき腹を銃で撃たれたようなカッコウでした。
わたしは先ほどの気恥ずかしさも忘れ、なるべく二人を見ないようにその場を
はなれ急いで家に帰りました。

だからどうしたという話ではないですが、不思議な体験でした。

35 :マン・オン・ザ・タイトロープ ◆i.G3hnSA8o [sage] :04/04/27 21:57 ID:FV6hpjJg
・覆面を被ってバイクにまたがる男
・竹箒をふりかざし走るおっさん
・ジョギングウェアで一点を見つめ行進する人物
・うつろな目で、わき腹を押さえ足を引きずりながら歩くスーツ野郎

これ、一遍に見たの?
貴重な体験したな。

36 :33[sage] :04/04/27 22:18 ID:At0t3Hf7
一遍に見ました。「ねじ式」の世界に迷い込んだようでした。
でも、もういい orz
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