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第458話 天井の足跡

969 :本当にあった怖い名無し :04/12/27 08:53:48 ID:f8qTIwWI
17 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:04/09/01 19:13 ID:k3Qb3nRC
うちの小学校は4階建てでした。(僕は親の事情で小学校時代にはなんどか転校を繰り返していました。)
僕にとって2校目の小学校。今では廃校となっている学校の話です。
まず僕がそれに気づいたのは小学校3年生の終わりごろの話です。
階段の上の真っ白な天井に、うわばきで歩いたような足跡がくっきりと残っているのです。
投げられたものがあたったような無造作なものではなく、同じ間隔で一歩一歩しっかりついています。
それがずっと4階まで続いているのです。

僕は幼心に奇妙に思い何度か先生にその足跡について尋ねてみました。
「あれは何なんですか?」
ですが、先生は子供の悪戯としか答えませんでした。

ある日、僕の友達(といっても親しくはなかったのですが)が、一つ足跡を増やしてみようということで上履きを足から蹴り上げました。
しかし彼はバランスを崩し4階から3階まで一気に転げ落ちました。
原因はよく覚えてはいませんが、彼は亡くなりました。
僕にとって初めての友人の死でした。

続きます
その次の日、僕は4階に上がり、いつものように階段の足跡を発見しました。
僕はその時奇妙な感覚にとらわれました。心なしか階段の足跡が一つ、消えているように感じたのです。右足だったと思います。
その3ヵ月後のことです。
僕は転校を控え、クラスのみんなと慣れたお別れ会を行いました。
その帰り、クラスが一緒で仲がよかった友人達と帰っているところでした。その一人が突然階段から滑り落ちていきました。
以前と同じ光景に驚いた僕でしたが、友人は痛そうに振り返ってこういいました。
「蹴ったの誰だよ」
彼の黒いパーカーの背中には、くっきりと、右足のうわばきの跡がついていました。
もちろん、僕らのなかで蹴った人などいませんでした。
次の日、また足跡は1つ。・・・今度は左足の足跡らしきものが半分になっていました。
そして僕は転校しました。
今では廃校となっている学校の話です。

長文失礼いたしました。

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