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第582話 妹

284 :本当にあった怖い名無し[sage] :2005/07/01(金) 17:50:18 ID:n6wzPGdw0
6年ほど前の話。

一人暮らしをしているマンションに妹が遊びに来た。
大学から帰り、コンビニ弁当を食べながらテレビを見ていた時の事だった。
おそらく午後8時くらいだっただろうか。

会話は少なめだったが、ソファーに並んで座りテレビを見たりしながら
兄妹の何気ない時間は0時前後まで流れた。

翌朝、目が醒めると妹の姿はなかった。
そして、ある事を思い出す。
『俺に妹などいない。』
明らかに夢などではなかったはずなのだが、
確かに呼んでいたはずの妹の名前さえ思い出せない。
顔は思い出せた(6年前の話なので、今は何となく程度だが)。

前日の新聞のテレビ欄を見た所、
0時の番組のオープニング~10分程度?を見ていたのは確か。妹の隣で。
その時まではソファーに座っていたはずだが、目が醒めたのはベッド。
(ソファーとベッドはすぐ隣だったが)
自分の身体を見た所、前日風呂には入っていないと思われる。
服は前日大学に行き、着替えずにそのまま過ごした昨夜のまま。

最初は「夢?」とも思ったが、一つだけ明らかな証拠があった。
キッチンの流しにあった2つのグラスだ。
自分用のグラスは決めてあるので、俺が来客用のグラスを使う事などない。

顔を見て「妹だ」と認識して部屋に迎えてしまった、
アレは一体誰だったんだろう…。

307 :本当にあった怖い名無し[sage] :2005/07/02(土) 02:48:23 ID:yyPtZ/Q10
>>284です。
とりあえず家族構成は、両親と姉と俺の4人家族。
その頃は、3人は実家(車や電車で2時間程度の距離)で、俺一人だけ都内に住んでた。
ちなみに「妹が欲しい」などの願望は無かった。

あと、俺はわりと「見えてしまう」方の人間なので、死者の霊ならば区別できるつもり。
だが、彼女は間違いなく人間そのものだった。妙な自信かも知れんがw
事情を把握したのが寝起きだったせいかも知れないが、恐怖心は全く感じなかったし。
その部屋に引っ越したのが2月で、妹が来たのは同じ年の6月。
その後、3年半ほど住んでいたが二度と遊びに来る事はなかった。

最初は二人でナイター中継を見てた。
妹は野球はよく知らない様子だったが、俺と一緒に阪神を応援してくれてた。
その後は、下らないバラエティ番組で笑ってた。
何となくもう一度会いたいような気もする…。

もう6年も経つのに、このスレ見てたら思い出しちゃったよ。
誰だったんだマジで!!

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