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第636話 矢傷

763 :本当にあった怖い名無し[sage] :2005/10/15(土) 23:13:46 ID:diRPqT2A0
不可解、と言っていいかどうか分からないんだけど…。
面白いかどうかわかんないけど俺の体験。

物心ついたころから十八歳くらいまで、大体月、2、3回くらいで
全身にものすごい痛みが襲ってくることがあった。
その痛み、なんつうんだろうな。全身が内側からぐさぐさに
ナイフで刺されまくるような感じ。家族でピクニックん時とか
勉強のときとか、時を選ばずに痛み出す。
小さなころは「成長痛?」とか思ってたんだけど成長しても一向に
治らない。その痛みが襲ってくるたび、
「何なんだよ……」
と思いつつ耐えていた。
本当に痛いんだ。でも肉体には何の異常もない。だから治しようが
ないし、大体30分くらいで収まっていたから、それほど問題視も
せずに、18歳まで放っておいた。

長くなりそうなので一旦ここで切ります。

764 :本当にあった怖い名無し[sage] :2005/10/15(土) 23:32:33 ID:diRPqT2A0
ところが18歳ごろ、大学入学してからかな。
その痛みが来るのが頻繁になって、ひどい時には一日中
痛むって日もあった。一番酷かったのは頭と肺辺りで、
もうとんでもなく痛む。
何しろさっきも書いたみたいに内側からナイフでぐさぐさって
刺されるように痛むものだから、それが講義の最中とかに
起きるともう耐えられない。
水を飲んでも痛み止めを飲んでもダメ。もうお手上げ。
あまりに酷い顔色に先生に早退を進められたこともあった。
こりゃおかしいと思いながらも何の手立ても取れず
どうしたらこんなのから開放されるのかと思っていたら、
ある日、友達のパーティー(外人だった)に招かれて
そこで不思議な女性に出会った。
何でもハーブそういうのをしている人とのこと。当然俺はその人に
痛みにいい茶でもないかと聞いてみようと思ったw
(この時点でまだ痛みについては何も言っていない)
するとその前にその人は俺をじーーーーっと見て一言。
767 :本当にあった怖い名無し[sage] :2005/10/15(土) 23:43:41 ID:diRPqT2A0
「あなた……全身を射られたのね。それ、矢傷ね」
俺は一瞬何のことか分からなかった。っていうか矢傷って???
「今まで相当我慢してきたんでしょう?」
「早くに亡くなったことが、よほど無念だったのね」
(↑確かこんな言葉を言っていたような)
 俺が???としている間にその人は俺の頭と肩、両手に触れて目を閉じた。
 「そこに座って。…ええ、これでいい。もう多分痛まないわ」
 ???と思いつつその日は帰宅。
 少々怪しいと思ったけどでも別に金取られたわけでもないし…。
 しかしそれから全くあの痛みは襲ってこない。
 どこかにさっぱりきれーにふっとんでいったかのように
 俺を18年悩ませたあの痛みは跡形もなく、もう全然無くなって
しまった。
 当の彼女は帰国してしまったらしく、お礼一言言えただけで連絡
取れないんだけど、俺にとっちゃかなり不思議な出来事だった。
今ならいろいろ怪しい原因思いつくんだけどなw

長くなりすぎた…すまん。その割りになんか上手く書けてないかも(汗

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