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第92話 パパ!

758 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :02/06/05 12:41
私の身に起こった、いくつかある体験談の内の1つです。
小学生の頃の話。
私は妹と2人姉妹です。当時私達家族は2階建ての借家住まいでした。
2階に2つ部屋があって、1つは私達姉妹の部屋、もう1つは両親の寝室でした。
2階への階段は私達姉妹の部屋に通じていて、私と妹は2段ベッドに私が上、妹が下
に寝ていました。夜寝床についた私はその日どういう訳かなかなか寝つけませんでした。
妹は下で寝息を立てていました。やがて両親も寝る時間になり、1階の居間から階段を
上がって私達の部屋を通り寝室に入って行きました。
私はいつまでも起きていることを怒られると思い、寝たふりをしていましたが、意識は
はっきりしていました。それからしばらくしても私はなかなか眠れずにいましたが、ふと
階段の電気がついている事に気がつきました。階段は襖でしきってあったのですが、その
すきまから光がもれていました。両親が消し忘れることはあまり考えられなかったので、
不思議に思いました。そう思いながらぼんやりその光を見ていると、かなりはっきりと、
しっかりした口調で「パパ!パパ!なんで!」と階段下から聞こえてきました。
私は2人姉妹で、私も妹も両親のことは幼い頃からお父さんお母さんと呼んでいました。
「パパ!パパ!なんで!パパー!なんでよー!」と、とてもはっきりとしばらくの間
聞こえていました。不思議な事に私は全く恐怖を感じずに、それよりもむしろその声で
妹や両親が目を覚ますのではと、その方が心配なぐらい、大きな声でした。
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どのくらいその声を聞いていたかわかりませんが、しばらくの間その声を聞いて
そのうちに眠ってしまったようでした。
翌朝目覚めて、そのことをすぐに両親に話しました。すると両親、特に母はかなり
驚いている様子でした。しかしその時は結局それがどういうことか私には分からず
じまいでした。
それから数年がたって私は中学生となり、近くのお寺のお花見祭りの時にいつも
両親がお参りする所が、水子を奉るところだと分かったので聞くと、母は、実は
私と妹の間にもう1人妹がいたのだと話してくれました。死産してしまいこの世に
生まれることなく亡くなってしまったとのことでした。
そしてそれは小学生の頃あの不思議な声を聞いたのと同じ夏のことだということで
した。
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